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二重国籍者の死刑執行を受け、英国がイラン核合意の再検討へ

イランは土曜に、元国防省高官でイランと英国の二重国籍を有するアリレザ・アクバリ氏の死刑を執行したと発表した。(資料/AP通信)
イランは土曜に、元国防省高官でイランと英国の二重国籍を有するアリレザ・アクバリ氏の死刑を執行したと発表した。(資料/AP通信)
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16 Jan 2023 03:01:34 GMT9
16 Jan 2023 03:01:34 GMT9

アラブニュース

ロンドン:イラン政府による、英国とイランの二重国籍者に対する死刑執行を受け、英国はイラン核合意への支持を再検討しており、西側諸国の政府からは、イランに対して激しい非難が寄せられている。

アリレザ・アクバリ氏(61)は、「地上における堕落と、情報を渡すことで国内外の治安を損なった罪」で有罪判決を受けた後、絞首刑に処された。刑の執行がいつどこで行われたかは不明だ。

イラン政府による、マフサ・アミニさんの拘留中の死亡に対する抗議運動への弾圧と、ロシアのウクライナ侵攻への軍事的支援をめぐって、既に高まっていた西側諸国とイランの間の緊張が、今回の死刑執行によって大幅に増した。

制裁緩和と引き換えにイランの核計画に大幅な制限を課した核合意を復活させるための話し合いにおいて、英国は重要な役割を担ってきた。

交渉プロセスの開始以来、「情勢」が大きく変わってきているため、英国は現在、核合意復活への今後の関与についての選択肢を再検討していると、政府高官らが述べたことを、サンデー・テレグラフ紙が報じている。

反政府デモに対するイラン政権の厳しい弾圧が原因で、ここ数か月、イラン政府との関係が圧迫されているという。

英国のリシ・スナク首相は、死刑執行に「愕然と」したと述べた。

「自国民の人権を尊重しない野蛮な政権による冷酷で卑劣な行いだ」と、スナク氏は述べている。

ジェームズ・クレバリー外相は、この死刑執行がまかり通ることはないと警告し、その後、イランの検事総長への制裁を発表することで、英国の「嫌悪」を明確に示した。

英国はイラン政府の公使を呼びつけると発表し、これに応じてイランは、「掟破りの介入」に対して抗議するために英国の大使を呼びつけた。

フランス外務省も、「最も強い言葉で」処刑を非難するとしており、この殺害を「見過ごすわけにはいかない」と述べた。エマニュエル・マクロン大統領はアクバリ氏の処刑を「凶悪で野蛮な行い」だと非難した。

イラン政府は、核計画強化の隠れ蓑として話し合いを利用し、核爆弾の入手を目指していると非難されているが、イラン政府はこれを否定している。

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