ワエル・マフディ
リヤド:サウジアラムコの2021年決算を受けた記者会見で、アミン・ナーセルCEOは需要見通しについて非常に楽観的であったが、ロシア・ウクライナ危機により市場のファンダメンタルズについては懸念を示した。
同CEOとのディスカッションの要点は以下の通り。
- ロシアとウクライナの紛争に起因する状況から、850万バレルの原油と製品がリスクにさらされている。
- 現在利用可能な世界の余剰生産能力は日量約200万バレルで、これは現在の地政学的緊張状態や市場で起きていることに対処できるほどの量ではない。
- これまで、世界経済は新型コロナウイルスから回復しつつあり、需要見通しは健全なままである。
- しかし、供給見通しは需要ほど良くはない。
- 航空部門が回復し、パンデミック前の水準に戻れば、現在市場に出ていない200万バレル超を、再び追加しなければならない。