
アルジェ:アルジェリアのアブデルマジド・テブン大統領は5月にロシアを訪問する予定であると、同氏がモスクワのウラジミール・プーチン大統領と電話で話した後、大統領府が31日に発表した。
アルジェリアは数十年にわたりモスクワと友好な関係を築いてきたが、アフリカ最大のガス輸出国はまた、ロシアのウクライナ侵攻の影響を受けて、ヨーロッパのエネルギー供給にとって極めて重要な存在となっている。
テブン氏とプーチン氏は、「両国の二国間関係、特にエネルギー協力」について議論したと、アルジェリア大統領府が声明で発表した。
テブン氏はまた、5月に旧宗主国のフランスを公式訪問することになっているが、関係者はどの国を最初に訪問するのかは明らかにしていない。
アルジェリアは、海底パイプラインを通じてスペインとイタリアに直接ガスを供給しており、ここ数ヶ月、8月のフランスのエマニュエル・マクロン大統領をはじめ、ロシアのエネルギー供給に代わるものを探そうとするヨーロッパの高官を相次いで迎えている。
アルジェリアはロシアの武器の主要な買い手であり、コロナウイルスの大流行にもかかわらず、2021年の二国間貿易は30億ドル相当であった。
アルジェリアは、地域のライバルであるモロッコと、特に係争中の西サハラ領土をめぐって数十年にわたる争いを続けており、2021年には「敵対的行為」の疑いでこの隣国とのすべての関係を断絶したが、モロッコ政府はこれを否定している。
国連安全保障理事会の常任理事国であるロシアは、西サハラ問題に対して直接的な影響力を持っている。
AFP