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トルコ、シリアにおいて救助に対する期待が薄れ、災害対応への怒りが高まる

8日、死亡者数合計は11,200人に達した。負傷者や行方不明者はさらに数千人にのぼる。(AFP)
8日、死亡者数合計は11,200人に達した。負傷者や行方不明者はさらに数千人にのぼる。(AFP)
8日、死亡者数合計は11,200人に達した。負傷者や行方不明者はさらに数千人にのぼる。(AFP)
8日、死亡者数合計は11,200人に達した。負傷者や行方不明者はさらに数千人にのぼる。(AFP)
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09 Feb 2023 03:02:49 GMT9
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  • 情報筋がアラブニュースに語ったところによると、救助隊が救助活動を実施したのは、倒壊した建物のうちのわずか2-3%である
  • サウジアラビアのサルマン国王人道援助救援センター(KSrelief)は、空輸により生存者に薬や食料を届けている

メネクセ・トキャイ

アンカラ: 情報筋がアラブニュースに語ったところによると、トルコ南部で6日に起こった地震により瓦礫の下敷きになった生存者を救出できるのでは、という期待は薄れつつあり、政府による災害対応に怒りが高まっているとのことである。

情報筋によると、被害を受けたいくつかの地域において、当局が倒壊した建物に対する救助活動を実施できたのは全体のわずか2-3%であるという。

世界保健機関は、6日にトルコと近隣国シリアで発生したマグニチュード 7.8 の地震による最終的な死者数が 20,000 人を超える可能性があると発表した。

担当官は8日、死者数はトルコで8,574人、シリアで2,662人の合計11,236人にのぼると述べた。

同地域で1999年に起きた同様の地震では、少なくとも17,000人が亡くなっている。

瓦礫の中から赤ちゃんや難民の子どもが救出されて注目を集めた例もあるが、日を追うごとに、多数の生存者を救い出せるのでは、という期待は薄れつつある。

アメリカに拠点を置くNGO、グローバル・エンパワーメント・ミッションは、直近の24時間で約 1,000 万ドルの救援物資を地震で被災した人々に届けた。

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はカラマンマラシュ市を訪問し、建物の倒壊した地域を視察した。(AFP)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は8日、被災した地域を訪れ被害状況を視察し、生存者と言葉を交わした。

「当面の対応として、地震による被害を受けた市民一人ひとりに10,000 トルコ リラ (500 ドル)が支払われます」とエルドアン大統領は述べた。

この災害を受け、世界中から捜索救助隊員や医療従事者がトルコやシリアに駆けつけている。

トルコの地方自治体も自前の救助隊員を救援活動にあたらせている。

地元の人々は、国内の救助隊による救助活動が不十分だと非難しているものの、今回の災害に対する国際社会の迅速な対応には称賛が集まっている。

サウジアラビア指導部はサルマン国王人道援助救援センターを指揮して被災地に空輸を行い、被災者に医療物資、シェルター、食料を届け、物流支援も行っている。

国連は被災地域に対し、中央緊急対応基金から2,500万ドルを人道支援のために拠出する。

ギリシャとトルコの2国間では外交上の問題を抱え緊張が高まっているが、ギリシャのテレビ局グリークTVは、朝のニュース番組の冒頭で被災地の画像と動画を放映し、その背景には民謡から引用された「私があなたを愛していることを全世界に知らせます」という歌詞が添えられていた。

ハタイ村の倒壊した建物の瓦礫。(他社提供)

7日、複数名の難民の子どもが消防士や鉱山作業員によって救出されたほか、シリヤ北部では瓦礫の中から新生児が救出され、「奇跡」の新生児として話題になっている。

トルコの亡命希望者と移民との連帯のための協会は、300人の作業者とボランティアのチーム、さらには通訳者と救助犬をアンタキヤとハタイに派遣した。 移民の生存者には、協会を通じて心理的サポートが提供される予定である。

ウルファに住むバリス・サキール氏は、自宅の設計が現代的だったことから命拾いをした。

「そうはいっても、家の内部にはいくつかひびが入っていて、中に戻る勇気はありません。現在私たちは私がピアノを教えていた芸術学校に避難しています」とサキール氏はアラブニュースに語った。

レストランやホテルは、地震で住む場所を失った人々に無料で食事や宿泊場所を提供し、トルコの有名人や地方自治体も食品容器を送ったり、宿泊費を肩代わりしたりしている。

一方、イスタンブール市では8日、イスケンデルン港で起きている火災の消火に乗り出し、アンカラ市は損害を受けたハタイ空港の修理を開始した。 通信網は、地震によって著しく損なわれている。

最新の報告によると、ハタイでは2,000以上の建物が倒壊したが、そのうち救助活動が行われたのはわずか2-3%である。

亡くなった人の遺体が体育館の仮設遺体安置所に収容されている。 (AFP)

当局は、誘拐防止の措置が取られてはいるものの、救出された子どもたちが地元の病院に付き添いのない状態で収容されるケースが増えつつあると発表している。

トルコの著名なコンピューター科学者である ジェム・セイ 氏は、同国北西部で1999 年に起きた大地震について触れ、「自然は、私たちに1999年の地震からきっかり23年の年月を与えたわけです」と述べた。

昨年、トルコは災害管理プログラムに中央政府の予算支出の約 0.5%に当たる約 13 億ドルを費やしたが、専門家はそれでは不十分であると述べている。

アディヤマン県南東部で被災したイスマイル・ヨルク氏は、何人かの親戚の家は完全に倒壊したとし、アラブニュースに対し「電気も暖房もありません。雨が降り非常に寒い中、私たちは路上で寝ていてテントが設営されるのを待っています。しかし悲惨な状況です」と述べた。

カフラマンマラシュにあるジャーナリスト協会のセルメット・クハダル会長は、この県の状況は「わずかに改善されました」と述べた。

「街には水がなかったので、溶かした氷を飲まなければなりませんでした。 最初の地震で 8 階建ての建物が倒壊しました。 幸いなことに、その建物が崩壊した時、私は中にいませんでした。救出されたのはたった3人だけでした」と彼はアラブニュースに語った。

さらに生存者が見つかるのでは、という期待も1時間ごとに薄れていく。(AFP)

カフラマンマラシュにあるパザルジク村のカミル・クハダル元村長は、最初の地震で頭に石を受け頭蓋骨を骨折した。

彼はアラブニュースに対し「パザルジク村の建物の支柱はしっかりしているのですが、倒壊していない建物はありません。救助活動は不十分です。今朝早くから救助活動が始まりましたが、それでは遅すぎます。気温がとても低く、昨日は摂氏マイナス 7 度でしたが、寒い中人々は路上に寝ていました。瓦礫を取り除くための設備も十分にはありません。瓦礫を持ち上げるための機器がないのです」と語った。

トルコ政府がいくつかの地域でツイッターへのアクセスをブロックしたという報告がある。(他社提供)

カフラマンマラシュのドゥルカディログル村に住むネイル・イスレク氏は地震の最中、隣の家が倒壊するのを目にし、走って母の家に避難した。

彼女はアラブニュースに「電気は使えていますが水がありません。この混乱を利用して、小さなボトルに入った水を通常の2倍、時には3倍の値段で売る人もいます。瓦礫を取り除ける機器が無く、男性たちはなんとか手で瓦礫を取り除いていました」と語った。

トルコ西部のいくつかの地方自治体は被災地域に移動式キッチンと移動式コンテナ薬局とを送り、生存者にビスケット、パン、薬を配布するプログラムを開始した。

いくつかの情報筋がアラブニュースに語ったところによると、地震直後の救助活動は「最低限」のものだったが、過去2日で強化されている、とのことである。

ボランティアが労働力の不足を埋めようとしており、また著名な活動家やシェフが地元住民を支援するために被災地に足を運んでもいる。

いくつかの地域にテント村が設営され、また救援活動を支援するため被災地域に特殊部隊が派遣された。

災害の発生を受け、トルコの証券取引所も24年ぶりに取引を停止した。

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