
サルマダ:AFP特派員の報告によると、先週の地震以来初めて、反体制派が支配するシリア北西部を訪れた国連代表団が、14日にトルコから到着し、その対応の遅さが大きな怒りを買っている。
2月6日にシリアと隣国トルコで発生した地震では、35,000人以上が死亡し、そのうち少なくとも3,600人がシリアで死亡したと、その地域の政府関係者や救急隊が伝えている。
世界食糧計画(WFP)のシリア担当責任者であるケン・クロスリー氏は、ジュネーブでAFPの取材に対し、「今朝、複数の機関がトルコ側から国境検問所を越えていきました…その大部分がアセスメント派遣団です」 と語った。
その国連チームは、副地域人道調整官であるデビッド・カーデン氏と、トルコの国連人道問題調整事務所を率いるサンジャナ・クアジ氏で構成されている。
シリア北西部の活動家や緊急支援チームは、反体制派支配地域における国連の地震への対応の遅れを非難し、政府の管理下にある空港に届けられた大量の人道支援物資とは対照的であるとしている。
クアジ氏は国境近くの反体制派が支配する町サルマダで記者団に対し、「ここに座って言い訳をしたくはありませんが、我々はみんな同じ場所に集まっているということを共有したかったのです」と語った。
クアジ氏は「我々はそれだけでは十分ではないことも分かっているのだと思います」と述べ、国連はシリア北西部への援助に最善を尽くしていると付け加えた。
国連チームはサルマダのWFPセンターを訪問し、トルコ国境で唯一、国連の援助物資を反体制派支配地域に届けるために使用できるバブ・アル・ハワ検問所で、関係者と40分間の会談を行った。
12日にトルコ側のバブ・アル・ハワ検問所を訪れ、シリアの救助隊と面会した国連のマーティン・グリフィス救援部長は、国連が「今のところシリア北西部の人々を失望させている」と認めた。
グリフィス氏は地震の被害を受けた政府管理下の地域も訪れている。
地震が発生する前、反体制派が支配する地域に住む400万人以上の人々への人道支援は、ほとんどすべてバブ・アル・ハワ検問所を通じてトルコから届けられていた。
AFP