Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • イランの複数都市で数週間ぶりの抗議運動勃発

イランの複数都市で数週間ぶりの抗議運動勃発

Short Url:
17 Feb 2023 05:02:01 GMT9
17 Feb 2023 05:02:01 GMT9
  • 同国の道徳警察に逮捕された22歳のマフサ・アミニ氏が9月16日に死亡したことで巻き起こった抗議運動は、その後、1979年のイスラム革命以来最大級のイラン神権政治に対する挑戦へと発展してきた

ドバイ:中東に位置する同国を何か月も続く混乱が席巻する中、この数週間で最も広範なデモが行われ、同国の抗議者たちが夜通し複数の都市の通りを行進したと 、インターネット上の動画が17日に伝えた。

イランが抗議運動に関する罪で男性2名の死刑を執行してから40日目に合わせて行われたデモは、同国内で継続する怒りを示すものだ。同国の道徳警察に逮捕された22歳のマフサ・アミニ氏が9月16日に死亡したことから始まった抗議運動は、その後、1979年のイスラム革命以来最大級のイラン神権政治に対する挑戦へと発展してきた。

ヒューマンライツ・アクティビスト・イン・イランによると、動画にはイランの首都テヘランや、アラーク、イスファハン、フーゼスタン州イゼ、カラジでのデモの様子が映されている。多くはぼやけているか、画質の粗い夜間の映像であるこれらの動画について、AP通信は直ちに真偽を確認することはできなかった。

「人権のための団体Hengaw」がインターネット上で公開した動画には、イランのクルド人地域にあるサナンダジュで燃えるバリケードが映っていた。サナンダジュではアミニ氏の死亡以来、デモが繰り返されている。

Hengawは、デジタル加工された声が「独裁者に死を!」と叫ぶ動画を公開した。これはデモの中で繰り返されてきたスローガンで、83歳のアヤトラ・アリー・ハメネイ最高指導者に向けられたものだ。

テヘランで撮影されたとされる別の動画の中でも、同様のスローガンが叫ばれており、路上にいる重防備の機動隊も映っている。

イランの国営メディアはデモについて直ちに認めなかった。

ヒューマンライツ・アクティビスト・イン・イランによると、抗議開始以来、少なくとも529人がデモにおいて死亡した。

抗議を抑圧しようとする暴力的な弾圧の中で、19,700人以上が当局に拘束された。イランは数か月にわたって全体の犠牲者数を公表していないが、政府は今月、「数万件」の逮捕が行われたことを認めたようだ。

死刑と弾圧の影響もあり、この数週間はデモの勢いが弱まったように見えたが、依然として一部の都市では夜間に抗議の叫び声が聞かれた。

死亡から40日目の追悼はイランおよび中東の広範囲で一般的なものだ。

しかし、ますます幻滅を深める市民と、抑圧のためにさらなる暴力に頼る治安部隊の間での周期的な衝突へと発展する可能性がある。

イランにおける1979年の革命につながった混乱でも同様の状況が見られた。

イランの強硬派政府は証拠を示すことなく、デモは国内で高まった怒りによるものではなく、外国の陰謀だとの主張をしている。

同国の通貨リヤルの対米ドル価値は暴落し、最安値を更新している。

イランは各国との核合意の崩壊後、史上最も兵器グレードに近いレベルまでウランの濃縮を続けており、その意志があれば「数個」の核爆弾を製造できる量を貯蔵している。

また、イラン政府は、ロシア政府がウクライナでの戦争に使用している爆弾搭載ドローンをロシアに供給している。

AP

特に人気
オススメ

return to top