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中国はウクライナ侵攻を続けるロシアへの武器供与を検討している 米国が主張

アントニー・ブリンケン米国務長官(右)と中国の王毅外相が、インドネシアのリゾート地であるバリ島のヌサドゥアで開かれた会議に出席している。(2022年7月9日撮影)(AFP)
アントニー・ブリンケン米国務長官(右)と中国の王毅外相が、インドネシアのリゾート地であるバリ島のヌサドゥアで開かれた会議に出席している。(2022年7月9日撮影)(AFP)
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20 Feb 2023 12:02:27 GMT9
20 Feb 2023 12:02:27 GMT9

ワシントン:米国は19日、中国はウクライナ侵攻を続けるロシアへの武器供与を検討していると非難した。今週で、この戦争が始まってから1年になるが、緊張が高まっている。

米国が今月、米国が言うところの中国の大型偵察気球を撃墜したことによって米中関係がさらに試されているときに、アントニー・ブリンケン国務長官はそう主張した。

欧州連合(EU)はウクライナ軍の弾薬不足に警鐘を鳴らした。ウクライナ軍が直面している深刻な弾薬不足を数週間以内に解消しなければならない、とEUは発表した。

ブリンケン氏はCBSに対し、中国は現在、「弾薬から兵器自体に至るまで、(ロシアに)殺傷力のある支援を提供することを検討している」と話した。

「それが米中両国と米中関係に重大な問題をもたらすということを、我々は彼らに非常に明確に示した」とブリンケン氏は補足した。

ドイツからの一連のインタビューでも、ブリンケン氏は同じようなコメントをした。同氏は18日、ミュンヘン安全保障会議に出席し、中国の王毅外相と会談した。

ミュンヘン安全保障会議では、EUのジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表が、ウクライナがロシアの侵略に反撃しているときにウクライナの銃弾や弾薬の供給が減っていることに関して、厳しい警告を発した。

「使用可能な弾薬という観点から見れば、ウクライナは危機的状況にあるので、ウクライナへの軍事支援を加速(させよう)」とボレル氏は述べた。

「この弾薬不足は早急に解決しなければならない。数週間以内に」

ウクライナ戦争が行われているにもかかわらず、中国がロシアとの関係を深めているという懸念がある。しかし王氏は、中国は建設的な役割を果たしており、対話や、行われる可能性のある和平交渉を支援するだろうと主張した。

ブリンケン氏は、19日に出演したABCの番組で、ジョー・バイデン米大統領が、かなり前の昨年3月に、ロシアに武器を供与しないよう中国の習近平国家主席に警告していたことを強調した。

それ以降、「中国は、戦場で使う殺傷兵器システムの販売を控えるなど、その一線を越えないよう注意してきた」と、この問題をよく知る政府筋は話した。

ミュンヘン安全保障会議にも出席した米共和党の重鎮、リンゼー・グラム上院議員は、中国がロシアに武器を供与するのは重大な誤りだと述べた。

「(今それをしたら)ごみ以下のばかだ。映画『タイタニック』を見た後、タイタニック号の乗船券を買うようなものだ」と同氏は述べた。

外交政策に詳しいタカ派として知られるグラム氏は、米国が近いうちに、ウクライナの戦闘機パイロットを訓練する計画を発表する兆しがはっきり見えると述べた。西側諸国はウクライナに武器を供与する取り組みを徐々にエスカレートさせているが、その計画が発表されれば、さらに一歩進むことになるだろう。

米国は、ウクライナでの行動を理由に、ロシアはテロ支援国家だと明言すべきであり、そうすれば中国やその他の武器供与国は制裁を受けることになる、とグラム氏は述べた。

ブリンケン氏と王氏の会談は、米軍機が2月4日に中国の気球を撃墜した後に行われた米中間の最高レベルの会談だったが、最近の摩擦を緩和するものではなかったようだ。

ブリンケン氏は気球の事件に関して、「あれは容認できない、二度とあってはならないと、私は王氏に簡潔に伝えた」とCBSに話した。

王氏は18日、高高度からスパイ行為を行っているという米国の主張を「ヒステリックでばかげている」と、いつになく強い口調で退けた。

ブリンケン氏は、王氏から「謝罪はなかった」と述べた。

この激しいやりとりの前日、カマラ・ハリス米副大統領はミュンヘンで、ロシアはウクライナの一般市民に「広範囲で組織的」な攻撃を行い、ウクライナで「人道に対する罪」を犯したと述べた。

バイデン氏は21日、ワルシャワで演説し、ウクライナ戦争が始まってから1年になるときに、ウクライナ人が自国を救うのを助ける、NATOによる前例のない努力をたたえる予定だ。

同じ日に、ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア軍がウクライナに侵攻した日である2月24日の3日前に、モスクワで自ら演説を行う予定だ。

AFP

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