
バグダッド: この数ヶ月間反政府デモについて集中的に報道していたアル・ディジュラテレビにイラク当局が1ヶ月間の閉鎖を命じたことを、メディアと警察の関係者が火曜日に明らかにした。
「昨晩、内務省はバグダッドのアル・ディジュラテレビの事務所を完全に閉鎖し、敬意を持って職員に退去を求めた」と放送局の関係者は語った。
内務省の職員は、治安部隊が月曜日の深夜に東バグダッドのジャディリヤ付近の事務所を襲撃したことを認めた。
少なくとも80人の従業員がバグダッド局で働いており、さらに50人が放送を行うアンマンの放送局本部で働いている。
報道関係者と話す権限がなかったため、匿名を条件に発言したアル・ディジュラの従業員は、本部がヨルダン当局から1ヶ月間の放送停止を命じられたと語った。
「イラク政府は、イラクへの抗議を理由に局の放送を1ヶ月間停止するようにヨルダンから求めた」と関係者は述べた。
通常アル・ディジュラが使用する周波数では、月曜日から局のロゴの静止画像が表示されている。
スタッフへの圧力にも関わらず、アル・ディジュラは10月1日からバグダッドとシーア派が多くを占める南部を席巻する反政府抗議運動について連日報道していた。
バグダッド事務所は集会の1週目に襲撃され、1月10日には特派員の1人とそのカメラマンが南部のバスラ市で銃撃された。
特派員アフマド・アブデッサマド(37)は殺害される前、彼が強力な隣人であるイランを報道で批判したためにイラクの武装グループによって脅されたと話していた。
1月20日、アル・ディラのメインキャスターであるナビル・ジャセムは、軍事問題を担当する首相の代弁者であるアブデルカリム・ハラフとの放送中の論争に巻き込まれた。
ハラフはジャセムからの抗議活動に関連した暴力行為による犠牲者数についての質問の回答を拒否し、ハラフがスタジオを離れる前に二人はお互いの非礼を非難しあっていた。
閉鎖についての反応として、アル・ディジュラの最高責任者であるジャマル・アル・カルブリは「アル・ディジュラは真実への対価を払う」とツイートした。
ジャーナリストのためのイラク国民連合のメンバーであるハイダル・アル・メイサムは、火曜日、当局がアル・ディジュラの「政治」について問題を抱えていると述べた。
「放送局の幹部とイラク当局の間には政治的な不一致や意見の相違があり、それが(閉鎖の)決定をもたらした」とメイサムは述べた。
主要な権力団体および擁護団体は、メディアの自由を確保またジャーナリストを保護するために、イラクにさらなる努力を呼びかけた。
AFP