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チュニジア、「謀略」を理由に野党の抗議行動を禁止

2022年12月10日、首都チュニスで、野党連合の「国民救済戦線」が呼びかけたカイス・サイード大統領に反対する集会に参加するチュニジアのデモ参加者。(AFP=時事)
2022年12月10日、首都チュニスで、野党連合の「国民救済戦線」が呼びかけたカイス・サイード大統領に反対する集会に参加するチュニジアのデモ参加者。(AFP=時事)
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04 Mar 2023 04:03:16 GMT9
04 Mar 2023 04:03:16 GMT9

アラブニュース

  • アンナハダは、一連の逮捕は「反対派を威圧する」ためのものだとし、チュニジア人に「一丸となって」デモに参加するよう呼びかけた。

チュニス:チュニジア当局は木曜日、同国でもっとも有力な野党連合に対し、連合の幹部が国家に対する犯罪の容疑をかけられているという理由から、デモの開催を禁止すると発表した。

チュニスのカメル・フェキ県知事は、「いわゆる国民救済戦線」による日曜日のデモ開催の申請について、「同組織の複数の幹部が国家の安全を脅かす陰謀に関与した疑いがあるため、承認されなかった」と述べた。

チュニジアでは今月、主にカイス・サイード大統領の政敵や批判者たちなど、約20人の著名な政治家が逮捕された。

サイード大統領が2021年に政権を奪取し、議会を凍結して以来、最大規模の一斉逮捕となった。逮捕された者には、国民救済戦線とその主要構成政党であるイスラム主義寄りのアンナハダのメンバー数名が含まれている。

チュニジアのメディアによると、木曜日にサドク・チュールーとハビブ・エルーズの2人の党員が逮捕された。

アンナハダは、一連の逮捕は「反対派を威圧する」ためのものだとし、チュニジア人に「一丸となって」デモに参加するよう呼びかけた。

国民救済戦線は日曜日に「政治的逮捕、および公共と個人の自由に対する侵害」に反対するデモを呼びかけていた。

サイード大統領は、人気ラジオ局の局長を含む逮捕者たちを、「テロ行為」、度重なる食糧不足、および国家に対する陰謀に関与したとして非難している。

アムネスティ・インターナショナルは、一連の逮捕を「政治的動機による魔女狩り」と呼んでいる。

土曜日にはサイード大統領の「一人支配」に反対する有力なUGTT労働組合連合による別のデモが予定されているが、県の声明では触れられなかった。

しかし、UGTTは木曜日に、このデモに参加する予定だったスペインの主要組合の幹部が、チュニス空港で入国を拒否されたと発表した。

「残念ながら、同志マルコ・ペレス・モリーナ氏がチュニジア領内への入国を禁止されたとの情報が入った」とUGTTは発表した。

UGTTはこれを「労働組合の権利、および自由と人権の基本原則に対するさらなる侵害である」としている。

今回の措置は、サイード大統領が欧州の労働組合のトップであるエスター・リンチ氏がUGTTの集会でチュニジアの労働者との連帯を訴えるスピーチをした後、国外退去を命じてから2週間も経っていない中での出来事となる。

UGTTは、交通労働者のストライキをめぐって幹部の1人が逮捕されて以来、サイード大統領との対決姿勢が徐々に強まっている。

サイード大統領は、労働組合が政治的目的のためにストライキを行っていると非難している。

 

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