
ジュネーブ: 国連は4日、シリア難民は喪失と避難のトラウマに再び直面しているとして、トルコの地震被害地域からのシリア難民の受け入れを加速するよう各国に要請した。
国連は89人のシリア難民がトルコからマドリッドに到着した際に呼びかけを行った。2月6日のマグニチュード7.8の地震では、トルコで4万5000人以上が死亡し、さらに数千人が隣国のシリアで死亡、数十万の建物が完全に破壊された。
ほぼ12年間、トルコは内戦を逃れた約350万人のシリア難民を受け入れてきた。先月の地震により推定900万人が影響を受け、そのうち170万人以上は難民だ。
「安全と保護を求めてトルコに逃れた多くの難民は、喪失と避難というトラウマに今、再び直面しています――家と生活の手段を失っているのです」と国連移住機関および国連難民機関である国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は共同声明で述べた。
「最も危険にさらされている難民の保護を援助し、この人道的災害の影響を同様に受けている地域社会の困難を軽減するために、UNHCRは各国に再定住プロセスと出国を早めるよう求めています」とUNHCR長官のフィリッポ・グランディ氏は述べた。
災害の影響を受けた多くの難民が「緊急の支援を必要としているため、より多くの国に支援のプロセスを強化、スピードアップし、トルコからの迅速な出国が可能になるよう要請します」とグランディ氏は述べた。
AFP