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米国防長官、中東の同盟国に緊張緩和求める狙い

ロイド・オースティン米国防長官とヨルダンのアブドゥラー国王が、5日日曜日に会談した。(@SecDef)
ロイド・オースティン米国防長官とヨルダンのアブドゥラー国王が、5日日曜日に会談した。(@SecDef)
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07 Mar 2023 01:03:30 GMT9
07 Mar 2023 01:03:30 GMT9
  • 米国防長官は、イスラエルの指導者にヨルダン川西岸の緊張緩和を求める見通しだ
  • 米国は域内に約3万人の兵力を有し、イラン勢力に対抗する上で極めて重要な役割を果たすと考えられている

アンマン:ロイド・オースティン米国防長官は、中東3カ国への訪問を開始するためヨルダンに滞在しており、米国はこのところロシアと中国に焦点を当てているものの、この地域への米国の取り組みに関して主要同盟国に対し緊張緩和させることを目的としていると当局者は述べた。

3月5日日曜日にアンマンに到着したオースティン米国防長官は、イスラエルの指導者にヨルダン川西岸の緊張を緩和するよう求め、エジプトの指導者との会談では関係強化に努めるものとみられる。

アンマン近郊の共同訓練施設を訪れたオースティンは、「私たちは、世界のどの地域においても、とりわけ中東においては、必要な時に迅速に軍事的能力を増強できることを何度も実証してきました。ここ中東では、20年以上もここで活動してきたのですから」と記者団に語った。

米国は域内に約3万人の兵力を有し、イランの影響に対抗する上で極めて重要な役割を担っていると考えられている。

昨年まで中東のアメリカ軍を率いていたフランク・マッケンジー元海兵隊大将は、この地域をアメリカにとって重要な地域であると語った。

現在はサウスフロリダ大学の国際的関係・国家安全保障研究所トップであるマッケンジー元海兵隊大将は、「今回の訪問は、現場(地域)の人々が私たちにとって重要であり続けることを伝え続ける好例だと思います」と付け加えた。

米国は先週、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し、強硬派のベザレル・スモトリッチ財務相が、紛争の火種となっているパレスチナのハワラの村を「一掃」するよう呼びかけたことを否定するよう要求した発言について、ネタニヤフ首相は日曜日に「不適切」と述べた。米国務省はスモトリッチ氏の発言を「不快」としている。

「また、彼(オースティン米国防長官)は、ヨルダン川西岸地区での暴力の連鎖に対する懸念について、イスラエルの指導者と非常に率直に話し合い、今度の休暇の前に有意義な形で平穏を取り戻すためにイスラエルの指導者たちがどんな手段を講じることができるか協議するでしょう」と、ある米国防省高官は匿名を条件に語った。

国防総省によると、オースティン米国防長官は日曜日にヨルダンのアブドゥラー国王と会談した際、ヨルダン川西岸とエルサレムでの緊張激化への懸念について協議したという。

ロイター

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