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石油備蓄、追加放出で合意=原油高で緊急会合―IEA

日本からは、萩生田光一経済産業相がオンラインで参加。 (AFP)
日本からは、萩生田光一経済産業相がオンラインで参加。 (AFP)
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02 Apr 2022 03:04:57 GMT9
02 Apr 2022 03:04:57 GMT9

日米欧など石油の主要消費国が加盟する国際エネルギー機関(IEA、本部パリ)は1日、緊急会合を開催した。ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格の高騰を受け、加盟国が協調して石油備蓄を追加放出することで合意した。市場に広がっている需給の逼迫(ひっぱく)懸念を和らげ、原油高に一定の歯止めをかけたい考えだ。

日本からは、萩生田光一経済産業相がオンラインで参加。経産省幹部によると、会合では米国から備蓄石油の追加放出について提案があり、議論の結果、追加放出を実施することで合意した。ただ、放出の規模や、各国の負担割合、実施時期などについては意見がまとまらず、今後IEAの事務局と各国の間で調整を続けることで一致した。分担割合が決まれば日本政府も協力する。 

バイデン米大統領は3月31日、米国の戦略石油備蓄から日量100万バレルを今後6カ月間放出すると発表した。総量は過去最大の1億8000万バレル規模に上る。

日米欧の先進7カ国(G7)はこれまで、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」に積極的な増産を呼び掛けていた。しかし、OPECプラスは31日、「現在の(原油)価格変動の原因は市場の需給ではなく、地政学的なものだ」と主張し、大幅増産の見送りを決めた。

IEAは3月1日、石油備蓄6000万バレルを協調放出することで合意した。このうち日本は750万バレルを分担している。

時事通信

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