
ロンドン:イラク当局は11日、シリア国境付近で、長年中東に蔓延するアンフェタミン系覚せい剤カプタゴン300万錠を押収したと発表した。
イラク国境当局によると、薬物はリンゴの木箱に隠された状態で「冷蔵トラックに積まれて」おり、シリアのデリゾール県とイラク西部のアンバール県の砂漠地帯を結ぶアル・カーイムの検問所で発見された。
当局は「押収作業は、当局の非公開の情報源による情報を基に、人民動員軍第45旅団の諜報部隊との協力によって行われた」と述べた。
また、トラック運転手は逮捕されたと声明で付け加え、合同委員会が結成され、押収報告書が提出されたと述べた。
国境当局の職員が匿名を条件にAFPに語ったところによると、シリアからイラクへの輸送品には、複数のメーカーが製造したカプタゴン錠が含まれていたという。
イラクの治安部隊はここ数カ月麻薬捜査を強化しており、注目すべき麻薬の押収が複数報告されている。
イラクでは近年、麻薬の販売と使用が急増している。
6月、イラクの治安部隊は、100万錠のカプタゴンを積んだイランからクウェートへ向かう超軽量航空機を、クウェート国境付近で強制着陸させたと発表した。
その数週間前には、イラク警察が大規模な麻薬捜査で600万錠以上の覚醒剤を押収したと発表している。
イランと国境を接するイラクの中部および南部地域は、結晶メタンフェタミンを含む麻薬の主要な密売ルートとなっている。
内務省の反麻薬部門は2021年12月、隣接するバスラ県とマイサーン県を「密売と消費における南部の主要な県 」に指定した。
(AFPと共同)