
ダマスカス:22日未明、イスラエルがシリア北部アレッポ市の国際空港を狙って空爆を行い、物質的損害をもたらした。同港が攻撃を受けるのは今月に入って2度目。国営メディアが報じた。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は、匿名の軍当局者の話を引用し、この攻撃による死傷者の有無には言及しなかった。
戦闘機は地中海上空を飛行し、アレッポに向けてミサイルを発射した、とSANAは報じた。アレッポはシリア最大の都市であり、かつて商業の中心地だった。
2月6日に起きた地震がトルコとシリアを襲った後、同港はシリアの主要な援助流入経路の一つになっている。その地震では5万人以上が死亡し、シリアの死者は6000人を超えた。
3月7日、同港はイスラエルに空爆され、数日間運航を休止した。被害が修復されるまで、航空機は針路を変更してシリアの他の2港に向かった。
イスラエルはここ数年、シリア政府支配地域内の標的に数百回攻撃を行っており、ダマスカス空港やアレッポ空港が攻撃されているが、イスラエルがそれらの作戦を認めたり議論したりすることはめったにない。
しかしイスラエルは、レバノンのヒズボラなどの、イランと連携している武装組織の拠点を標的にしていることは認めている。
レバノンのヒズボラは数千人の戦闘員を派遣し、シリアのバッシャール・アサド大統領の軍隊を支援している。
イスラエルはシリア政府支配地域の空港や海港を標的にしている。イランがレバノンのヒズボラなどの親イラン武装組織に武器を供給するのを阻止する試みとみられている。
AP