
カイロ:エジプト海軍は今週、アレクサンドリアで開かれた特別式典で、米国のサイクロン級哨戒艇3隻の引き渡しを正式に受領した。
エジプト海軍の司令官であるアシュラフ・アトワ大将と、米第5艦隊・米中央軍・合同海上部隊の司令官であるブラッド・クーパー大将が、正式な譲渡文書に署名した。エジプト軍のガリブ・アブデル・ハフェズ報道官が明らかにした。
譲渡式では、哨戒艇の上でエジプト国旗を掲げて就役を記念した。この譲渡式は、両国海軍の連携と共同イニシアチブの改善を目的とした訓練・専門家交流プログラムに続くものだ。
アブデル・ハフェズ氏は、エジプト海軍は近年、国際的な基準に沿って、武装システムと戦闘能力の大幅な技術改善を実施してきたと述べた。
アトワ氏は、エジプト軍が、安全と安定を高めるために、エジプト海軍の艦隊の能力を強化する取り組みを行っていることを強調した。今回の哨戒艇の引き渡しは、エジプトと米国の強力な戦略的パートナーシップを反映したものだ、と同氏は付け加えた。
「このサイクロン級哨戒艇は米海軍の最先端の船の一つであり、エジプト海軍の新戦力になる」と同氏は述べた。
米海軍は、同軍のウェブサイトに掲載したメッセージで次のように発表した。「今回の譲渡式は、エジプト海軍・米海軍の水兵による数週間の準備・訓練・専門家交流の集大成だ」
米国の水兵は、2月12日にアレクサンドリアに到着して以降、エジプトの水兵に哨戒艇の使い方を教えている、と米海軍は発表した。エンジニアリングや捜索救助活動、ダメージコントロール、武器の取り扱いといった、さまざまな分野を扱った研修が行われたという。
哨戒艇はバーレーンからエジプトへ向けて出航し、米国とエジプトの水兵がアラビア半島の周りを航行した。4000マイル、1カ月の航海だった。哨戒艇はUAEのジュベルアリ、オマーンのドゥクム、ジブチ、エジプトのベレニケに寄港した。
エジプトと米国の海洋パートナーシップはここ数十年間、両国の防衛協力の基本的な柱になっている、とクーパー氏は述べた。
「今回の引き渡しによって、我々の強固な関係に、大きなマイルストーンが新たに加わった。これにより、今後数年間、地域の海洋の安全が強化されるだろう」
米海軍第5艦隊第55任務部隊の司令官であるアンソニー・ウェバー大佐は次のように述べた。「この引き渡しプロセスは米海軍の水兵にとって素晴らしい機会だった。
このプロセスによって両国関係を強化し、非常に有能な地域の海洋パートナーとの相互運用性を高めることができた」
11月、エジプト海軍は、同軍初となるドイツ製Meko A-200型フリゲートの引き渡しを受領した。
同艦は、貨物船を守るための設備や人道支援を行うための設備を備えている。「アル・アジーズ」と名付けられたその軍艦は、ティッセンクルップ・マリン・システムズによってSBN造船所で建造され引き渡された4隻のうちの最初の1隻だ。
昨年8月、エジプト海軍は米海軍、スペイン海軍との合同訓練演習を地中海で実施した。エジプトのフリゲート艦「エル・ファテフ」、米駆逐艦「フォレスト・シャーマン」、スペインのフリゲート艦「アルミランテ・ファン・デ・ボルボン」が演習に参加した。国際航行や世界貿易の流れに対する脅威への対応などの演習が行われた。