
ラマッラー:力のある国際労働機関が、イスラエルでパレスチナ人労働者に対する不当な扱いと搾取が行われているとの申し立てについて調査を行う
パレスチナの指導者たちは、2022年にイスラエル軍がイスラエルでパレスチナ人労働者93人を殺害し、さらに今年これまでに31人を殺害したことを示す調査書類を同機関の調査委員会に提出した。
報告書にはまた、軍の検問所や要衝におけるパレスチナ人労働者虐待、労働安全衛生基準の欠如、違法な労働時間についても詳述されている。
この調査書類は、パレスチナ労働組合総連合の事務局長シャハー・サアド氏によって手渡された。サアド氏は調査官に対し、ブローカーや違法な媒介者たちが労働者の給与から毎月約3,400万ドルもの手数料を抜き取っており、これによりパレスチナでの社会保障制度導入が妨げられていると語った。
ヨルダン川西岸地区からやって来るパレスチナ人約170, 000人がイスラエルまたはイスラエルの不法入植地で働いており、またガザ地区からは17,000 人が働きに来ている。汚職にまみれたシステムの中で、彼らは労働許可の手数料として毎月約2,500シェケル(780 ドル)の支払いを求められている。
国家安全保障研究所による2021年の報告によれば、労働許可証を不法に販売する人々は、約40,000人のパレスチナ人労働者から年間10億シェケルもの収入を得ていたとされている。
一方、ヨルダン川西岸地区と東エルサレムでのパレスチナ人に対するイスラエル軍の攻撃は、ラマダン期間中も頻度を増しながら継続されている。パレスチナの情報筋がアラブニュースに対しこう語った。
28日、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区の様々な場所から来ている13人の市民を逮捕した。またこれと同時に、イスラエル軍はナブルスの南、フワラの町の支配を4日連続で強化し続けた。
フワラでファタハの秘書を務めるカマル・オデー氏は、イスラエル軍が大通りに集中的に展開し、そこにいくつかの障害を築き、市民を町の中にある非主要道路を通るルートに迂回させようとしていると語った。兵士たちはフラワ中心部の主要道路沿いに建ついくつかの住宅を軍の兵舎に変えてしまった。
「ナブルス周辺の治安は恐ろしい状態になっている」。ナブルス出身の人権活動家アメル・ハムダン氏はアラブニュースに対しこう語った。
またイスラエルのブルドーザーが、エルサレムの東にあるアル・サワーラ荒野の3つの農業施設と、サルフィートの西にあるデイル・バルートの商業施設を破壊した。
サルフィート県の知事アブドゥラー・カミル少将によれば、同県でのイスラエル当局による破壊活動は、パレスチナ市民を彼らの土地から追い出してより多くのイスラエル入植地を築くという占領計画を後押ししている。