ダマスカス:シリア南部のデリゾール県でで地雷爆発により少なくとも6人が死亡したと通信社のSANAが報じた。
SANAによれば、爆発の原因となった地雷はダーイシュが仕掛けたもので、トリュフを採集していた地方の住民が被害にあったという。
同地域はかつてダーイシュの拠点だった。
その前日にも、ホムス東部の砂漠で、同じくトリュフ探しに向かっていた6人が、ダーイシュにより残された対戦車地雷により死亡したとSANAは報じている。
英国を拠点とする人権団体「シリア人権監視団」は、9日の死者数を9人としている。団体は、今回の事件により、年内に戦争で残された地雷やその他の爆発物の爆発によって死亡したと報告された民間人の数は139人(そのうち30人が子ども)となると述べている。
トリュフは季節限定の珍味で、高値で取引されることもある。トリュフ採集者は人里離れた場所で大人数で行動するため、ダーイシュはこれまで何度も彼らに危害を加えてきた。砂漠から現れては彼らを拉致し、一部は殺害し、一部は身代金を要求するための人質としてきたのである。
2月には、ダーイシュのスリーパーセルが中央部の町スクナ付近でトリュフ採集に当たっていた労働者を襲撃し、労働者を中心にシリア政府の治安部隊も含め、少なくとも53人が死亡した。
AP