
カイロ:紛争中の スーダンの将軍らは、サウジアラビアで開催される可能性のある交渉に代表者を派遣することに合意したと、スーダンにおける国連の最高責任者が5月1日(月曜日)、AP通信に語った。
フォルカー・ペルテス氏は、会談ではまず、「国内外」のオブザーバーの監視のもと、「安定し信頼のおける」停戦の確立に注力すると述べた。過去1週間における一連の一時的な停戦により、戦闘が緩和された地域もあるが、激しい戦闘が続き、市民が家から追い出されている地域もあり、スーダンを人道的危機に陥れている。
ペルテス氏は、会談実現に向けた具体的な過程はまだ調整中であることに注意を促した。現在のところ、交渉に参加する用意を表明しているのは国軍だけであり、敵対する準軍事組織である即応支援部隊(RSF)からの公式な表明はない。交渉が実現すれば、4月15日にアブドゥルファッターフ・ブルハン将軍率いる国軍とモハメド・ハムダン・ダガロ将軍率いるRSFの間で戦闘が発生して以来、初めて大きな進展の兆しが見られることになる。スーダン保健省によると、開戦以来、民間人と戦闘員を含む約530人が死亡し、さらに4500人が負傷している。
一方、米国は、スーダンから米国人の民間人を初めて避難させた。米軍の無人偵察機に見守られながら、米国人の一団は、首都ハルツームから紅海の都市、ポートスーダンまで、陸路による危険な旅を行った。サウジアラビア当局によると、月曜日、米海軍の高速輸送船が308人の避難民をポートスーダンからサウジアラビアのジェッダ港に運んだという。
住民によると、月曜日にハルツームと隣接する都市オムドゥルマンの一部で爆発と銃声が響いたという。両陣営は日曜日夜、先週まで続いていた名目上の停戦を72時間延長して遵守することを発表した。米国とサウジアラビアは、将軍たちに対して、戦闘を停止させ、危機を解決するためのより深い交渉に参加するよう働きかけるために、協力して国際的なキャンペーンを主導している。
ポートスーダンで取材に応じた国連特使のペルテス氏は、両者に停戦を守らせることは、依然として多くの困難を抱えていると述べた。
「双方を対話させ、停戦を約束させることが依然として重要である。そうすることで、戦闘や軍事行動により、前進して陣地を拡大しようとすることが、実際には停戦違反にあたることを周知させることができる」と同氏は述べた。スーダン人と外国人のオブザーバーを含む停戦監視機構を設置することも考えられるが、「しかし、それについては交渉で決めなければならない」と同氏は述べた。
停戦の定着に関する協議は、サウジアラビアまたは南スーダンのいずれかで行われる可能性があるが、サウジアラビアは紛争の当事者の双方と密接な関係を持っているため、同国での開催の方がより手配が容易かもしれないと、ペルテス氏は語った。
しかし、サウジアラビアでの会談にも課題があるという。会談に至るには、双方が相手の領土を安全に通過する必要があるからだ。「信頼関係が希薄な状況では、それは非常に困難なことである」とペルテス氏は述べた。
将軍たちの主導権をめぐる争いは、スーダンを混乱に陥れている。
特にハルツームとオムドゥルマンを中心に、何万人ものスーダン人が戦闘から避難している。その多くは、エジプトとの北部の国境やポートスーダンに向かっている。また外国政府も自国民をスーダンから避難させた。
多くの人が、戦闘がさらに拡大し、さらなる被害者を巻き込む可能性を恐れている。スーダンでは、複数の武装集団が存在し、過去10年間に何度も内戦を繰り返してきた。
「このような状況が続くと、両軍の間の戦争の陰で、部族勢力や政治勢力などの他の勢力が動員され、日和見主義的にどちらかの味方になる危険性がある」とペルテスは述べた。
AP