
ダマスカス:シリア北部のアレッポで1日夜、イスラエルによる空爆があり、兵士1名が死亡、民間人2名を含む7名が負傷し、同地域の国際空港が損傷により使用不能となった。シリアの国営メディアが伝えた。
シリアの国営シリア・アラブ通信(SANA)は、軍関係者の話として、「午後11時35分(日本時間翌日午前5時35分)頃、アレッポ国際空港およびアレッポ近郊の多数の地点が、イスラエル軍のミサイルによる爆撃を受けた」と報じた。
SANAはまた、「兵士1人が死亡し、民間人2人を含む7人が負傷した」と伝え、「物的被害」も生じており、また「アレッポ空港は使用不能になった」と述べている。
シリア人権監視団は、「アレッポ県のアレッポ国際空港とナイラブ軍飛行場のエリアで多数の爆発があり、軍需品倉庫の火災を引き起こした」と報告した。
同監視団はまた、「両空港で大きな物的損害があった」と述べている。
さらに、アレッポ県サフィレ地区の軍需工場がイスラエルのミサイルにより損害を受けたことも明らかにしている。。
10年以上にわたるシリアでの戦争の間、イスラエルはシリア領内で数百回に及ぶ空爆を行い、主にイランの支援を受けた勢力やレバノンのヒズボラの戦闘員、さらにはシリア軍の陣地を標的にしてきた。
イスラエルはシリアへの空爆についてほとんどコメントしないが、対立するイランが内線で疲弊したシリアで勢力を広げることは許されないと繰り返し強調している。
イランの支援を受けた民兵は、シリア政府軍が2016年に反体制派が支配する地区を奪還する際に強力な地上支援を行った後、アレッポ地域で大きな存在感を持つようになっている。
シリア人権監視団の当時の発表によると、今年3月22日、イスラエルのミサイル攻撃により、アレッポ空港の親イラン民兵組織が使用する武器庫が破壊されとされ、当局者たちはこの被害により空港が使用不能になったと語っていた。
その少し以前の3月7日には、イスラエルによる同空港への空爆で3人が死亡し、航空交通が停止している。
AFP