
アラブニュース、ジェッダ
イラクのムハンマド・アラウィ新首相は、デモで拘禁されている人々を釈放し、亡くなった人々の家族に補償を行い、デモ隊の要求を実行するために国連と協力することを約束した。
これらの公約は、10月以降バグダッドと南部の州を揺り動かしてきた、政府の汚職と機能不全に陥った公共サービスに反対するデモの指導者たちとの間で行われた今週の一連の会合に続いたものだ。
会議に出席しているイラクの安全保障専門家、ヒシャム・アル・ハシェミ氏は、水曜、「週の初めから、ムハンマド・アラウィ氏は暴動が起きている8つの州からのデモ隊の数十人の代表たちと一連の会合を開いてきた」と述べた。
アラウィ氏(65)は、2003年の米国主導の侵攻以来、2度通信相を務めたが、政府の腐敗のため2度とも辞任した。
トランスペアレンシー・インターナショナルによると、イラクは世界で16番目に腐敗した国で、デモ隊は腐敗の根絶を主に求めてきている。
ハシェミ氏によると、アラウィ氏は170人の「見せかけ」の政府職員と450人の各省長官を更迭し、横領と肥大化した公共部門に立ち向かうことをデモ代表団に約束した。
アラウィ氏はまた、3月2日までに組閣しなければならない閣僚のうち2人までは活動家自身で、デモ隊側は5人までの閣僚指名に対して発言権を持つことができると述べた。
内閣は議会の信任投票にかけられる。可決されれば、アラウィ氏は正式に首相の座に就くことになる。それまでは、自らが公約している改革の多くを含め、責任者としての決断を実行することができない。
一方、トランプ政権がイラク指導部との関係を修復し、イラク政府による米軍撤退の動きを阻止するため、中東地域の米軍最高司令官が予告なしにイラクを訪問した。
フランク・マッケンジー海兵隊大将は、イラク指導者との話し合いで「励まされた。前進するための道を見つけることができるだろう」と述べた。