
ワシントン:スーダン国軍と準軍事組織「即応支援部隊」との紛争は「長期化の可能性が高い」と、木曜日に米国諜報機関の高官が発言した。その理由は、双方とも軍事的勝利を信じており、交渉に席に着く動機がほとんどないためだ。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官は、上院軍事委員会前の公聴会で、4月15日に勃発した戦闘に対する米国諜報機関の厳しい評価を発表した。
この評価は、戦闘を終結させるための敵対する2つの勢力の説得に向けた国際的な取り組みに暗影を投じた。この戦闘によって数百人が死亡し、10万人あまりが近隣諸国へ避難することになり、人道危機悪化の不安が巻き起こっている。
「スーダン国軍と即応支援部隊の戦闘は、双方が軍事的勝利を信じており、交渉の席に着く動機がほとんどないため、長期化の可能性が高いと評価している」とヘインズ長官は述べた。
続けて、敵対する両勢力はどちらも「国外からの支援」を求めており、そうなれば、「紛争が激化し、地域に飛び火する危険性が高い」と話した。
進行中の戦闘は「すでに悲惨であった人道的状況」を悪化させており、「大規模な難民流出」への懸念が高まるなか、支援組織は活動を縮小せざるを得なくなっているとヘインズ長官は警告した。
国連は、6台のトラックが略奪されたことを受け、戦闘中の両勢力に援助物資の安全な通過を保証するよう懇願した。
国連援助責任者のマーティン・グリフィス氏は、援助物資の車列の安全について確約を得るために、2~3日以内に双方と直接会談することを望んでいると語った。
木曜日には、スーダン国軍が大統領府と軍本部周辺の地域から準軍事組織の即応支援部隊を押し戻そうとして、ハルツーム中心部で激しい戦闘の音が聞かれており、継続中の停戦合意は実効性がないようだ。
どちらの勢力も、今後行われる可能性がある交渉に先立って、首都地域の支配権をめぐって戦っていると思われるが、両勢力の指導者は、2週間以上の戦いが続いた後も、公には会談を行う意向をほとんど示していない。
ロイター