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トルコ、シリア北部難民の帰還に向けて24万軒の住宅建設に着手

2011年にシリアで内戦が勃発して以来、トルコは、シリアでの暴力から逃れてきた300万人以上の避難民を受け入れてきた。(AFP通信)
2011年にシリアで内戦が勃発して以来、トルコは、シリアでの暴力から逃れてきた300万人以上の避難民を受け入れてきた。(AFP通信)
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26 May 2023 06:05:11 GMT9
26 May 2023 06:05:11 GMT9
  • トルコでは難民に対する反感が高まっており、再選を目指して出馬したレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は、戦争で行き場をなくした難民に対する姿勢を硬化した

アラブニュース

アンカラ:28日の大統領選挙の決選投票において難民帰還問題が注目を集める中、トルコ政府は、反政府組織が支配するシリア北部に難民を再定住させるために24万軒の住宅建設を開始した。

トルコのスレイマン・ソイル内相は、トルコ国境近くのジャラブルス地方にある町アル・ガンドゥーラの郊外にある使用されていない滑走路で同プロジェクトを立ち上げ、「トルコに住むシリア難民は、尊厳ある自発的で安全な帰還の一環として……ここの家に定住するだろう」と述べた。

ソイル氏によると、建設業者はすでに重機で作業を開始しており、同プロジェクトは3年以内に完了する予定だ。

2011年にシリアで内戦が勃発して以来、トルコは、シリアでの暴力から逃れてきた300万人以上の避難民を受け入れてきた。ほとんどの人は「一時的保護」の状態にあり、強制送還される恐れがある。

「これまでに、55万4,000人が自主的に帰還した」とソイル氏は述べた。「この安全な地域への自発的で尊厳ある帰還の強い要望がある」

トルコでは難民に対する反感が高まっており、再選を目指して出馬したレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は、戦争で行き場をなくした難民に対する姿勢を硬化した。

大統領は今月、100万人の難民を再定住させるためにシリアに20万軒の家を建てると約束した。

野党指導者ケマル・クルチダルオール氏は、28日に勝利すれば「すべての難民を帰国させる」と約束した。

エルドアン大統領はバッシャール・アサド大統領を打倒しようとする初期の反政府勢力の取り組みを支援したことがあり、またトルコ政府はシリア北部の広範囲で軍を展開しているため、シリア政府の不興を買っている。

2016年以来、トルコはシリア北部の国境地帯からクルド人勢力を追放しようと地上作戦を続けてきた。

トルコ軍とその代理勢力は国境地帯を支配しており、エルドアン大統領は長い間、国境の全区間に30キロ幅の「安全地帯」を設置しようとしている。

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