
ゴブラン・モハメド
カイロ:エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は28日、「Iraqi Wisdom Movement」を率いるアンマー・アル・ハキム氏とカイロで会談した。2人の指導者は、イラクの最新の政治状況や利害を共有する地域の問題について話し合った。
会談の中で、大統領は両国政府の友好関係に対する誇りや、発展を目指すイラクを支援していく自国政府の姿勢をあらためて表明した。
また、イラクの安定維持におけるアル・ハキム氏の建設的な役割に謝意を示した。
アル・ハキム氏も同様に大統領の指導力を称え、エジプトとの関係強化を続けるイラクの強い意思を表明した。さらに、エジプトによるイラク支援への謝意を表し、あらゆる分野においてエジプトの経験の恩恵を受けたいという熱意を示した。
エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣も同氏と面会した。
エジプト外務省のアーメド・アブ・ザイド報道官は「両者が共通の関心を抱く地域の問題について話し合い、地域の安全保障向上のための協力継続への関心を確認した」と述べた。
外務大臣は、テロとの戦いにおいてイラクを全面的に支援することを表明した。そして、エジプト・イラク・ヨルダンの共通の政治意思の表れである三者協力の重要性を強調した。
これとは別に、Egyptian Center for Strategic Studies(エジプト戦略研究センター)の専門家とも会談したアル・ハキム氏は、両国が協力できる領域はたくさんあると述べた。そして地域の協力の重要性に触れ、だからこそ「他国との協議に加え、サウジアラビアとイランとの5回の協議をイラクが仲介した」のだと語った。
また、「直面している課題、特にテロ組織の問題にイラクはかなりの程度対処できる」と述べた。テロ組織は現在、砂漠の小規模な拠点にしか存在しないという。
同氏は「イラクの派閥主義は政治的なものであって、社会的なものではない。党派の影に隠れて(利益を)得ようとする政治勢力が存在する」とも語った。
さらに、「対話以外に課題を乗り越える道はない」ことが「国全体で理解」されているとし、「外部から押し付けられた」ものではなく「国内的な解決策」を対話によって推進するのだと述べた。
アル・ハキム氏は、国家の強化こそが国が直面する問題の主要な解決策だと強調した。