
ロンドン:モロッコのナセル・ブリタ外相は金曜日、今年の夏にモロッコで予定されていたアブラハム合意署名国サミットが延期されることを明らかにした。
同外相は延期の理由として、議題の問題と、「地域の和平努力を損なう挑発的で一方的な行為」という不穏な政治的背景を挙げた。
イスラエルは2020年、米国とドナルド・トランプ前米大統領が提唱したアブラハム合意の下、いくつかのアラブ諸国との関係を正常化した。
イスラエルは当初、アラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンと合意を締結し、その3カ月後にはモロッコが20年ぶりにイスラエルとの関係を再構築し、格上げした。
今週初め、ブリタ外相は、アブラハム合意が中東地域の平和と繁栄に「信じられないほどの勢い」を生み出し、自国のイスラエルとの貿易に前例のない成長をもたらすのに役立ったと述べた。
「アラブ諸国とイスラエルの間で結ばれたアブラハム合意は、地域全体の平和と繁栄に信じられないほどの勢いを生み出した。何十年にもわたる戦争と憎しみの後、今、平和へのまたとない機会が訪れている」とブリタ外相は述べた。