
ワシントン:ジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は22日、イランが最終的に5人の米国民を解放することについて、合意は進展しているとする米政府の考えを示したが、具体的な時期については明言を避けた。
イランは8月10日、収監されていた4人の米国人について、すでに同様の措置に置かれていた5人目と同じく自宅軟禁とした。これが合意履行の第一歩となり、これからイランが韓国に持っている60億ドルの資金が凍結解除され、5人の米国人は最終的にイラン出国を許可されることになる。
サリバン米大統領補佐官は会見で記者団に対し、次のように語った。「事態はイランと結んだ合意に従って進んでいると考えています。まだ経るべき段階が残っているため、正確な時期はお伝えできません。ですが、引き続き進展していると考えています」
5人がイラン出国を許可されるまでには数週間かかる可能性があるが、これによってイランの核開発計画から地域のシーア派民兵に対する支援まで、様々な問題で対立が続いていた米国とイランの大きな火種が取り除かれると見られる。
8月10日にイランのエヴィン刑務所から出ることを許可されたイラン系アメリカ人には、実業家のシアマク・ナマジ氏(51)とエマド・シャルギ氏(58)のほかに、環境保護活動家でイギリス国籍も持つモラード・ターバズ氏(67)が含まれていた。刑務所を出た4人目の米国人については身元が明らかにされておらず、すでに自宅軟禁下にあった5人目も分かっていない。
ロイター