


レバノンが現在直面している社会経済危機のさなか、レバノンの農民たちには多少の休息が与えられるようだ。
日本の馬越正之駐レバノン大使によって、バールベックの人里離れたマチャイティに揚水施設用の太陽光発電システムが設置された。
このプロジェクトは「社会・農業開発機構(OSAD)」によって実施され、「草の根・人間の安全保障無償資金協力(GGP)」によって支援されており、マチャティヘの灌漑用水の量が増加し、の社会的弱者層にあたる700軒以上の農家が農業活動を継続し、生計を改善できるようになる。
式典は「社会・農業開発機構(OSAD)」の理事長であるハンナ・エル・クーリー博士とマチャティ農業協同組合代表マルセル・エル・クーリー氏の立会いのもと行われた。
馬越大使はスピーチの中で、特に現在の苦境と世界的に食料不安が拡大する中、農業はレバノンの経済社会発展の中心となりつつあると述べ、このプロジェクトが農民の生産性向上、生計の確保、国家の食料安全保障に貢献することを期待していると述べた。
エル・クーリー博士は、日本の継続的な支援に感謝の意を表し、この地域の水不足に対処するため、揚水施設は1997年に初めて日本によって支援され、現在は進行中の電力危機に対応するためのこの取り組みを通じて太陽光発電システムが設置されていると述べた。
また、日本と国民に対する心からの敬意を示しながら、この重要なプロジェクトが地域社会に与える重大な影響についても強調した。