
ジェッダ:シリア東部少なくとも90人の死者を出した、対立する民兵組織間の戦闘は、この地域でのダーイシュ復活につながる危険があると9月7日にアナリストたちは警告を発した。
暴力行為は先週、クルド系が主導するシリア民主軍(SDF)に対してアラブ系部族の戦闘員がデリゾールで反乱を起こしたことに端を発している。このような騒乱は、4年以上前にダーイシュが駆逐されて以来初めてである。
ダーイシュのテロリストたちは、2019年にシリア東部の最後の支配地域を失ったが、この地域に潜伏する逃亡者のグループは小規模な攻撃を続けており、過去数年で数十人が犠牲になった。
デリゾールでの最近の衝突は「ユーフラテス川流域に潜むダーイシュのグループが姿を現す機会を提供する」とワシントンにあるシンクタンク、ニューラインズ研究所のマイルズ・カギンズ上級研究員は述べた。
クルド系のクルド人民防衛隊(YPG)を主体とし、アラブ系の戦闘員も含むSDFはダーイシュとの戦いを先導してきた。SDFの支配地域はシリアの国土の約4分の1で、そこには貴重な油田も含まれている。
しかし、アラブ系住民はデリゾールでクルド系が主導する県行政府が自分たちを差別し、石油による富の分け前を拒否していると苦情を申し立てている。
緊張緩和に向けた取り組みとして、SDFのトップが7日、シリア東部におけるアラブ系部族の要求に応じてこの地域の管理に際して生じた「間違い」を正すと申し出た。
マズルーム・アブディ司令官は、部族の指導者と会談し、SDFが騒乱を鎮圧した際に拘束された地元の戦闘員数十名を解放せよという彼らの要求を尊重すると述べた。「我々は関係者に大赦を行うと決定した」と彼は話した。「すでに逮捕者の半数を釈放し、残りも解放する予定である」
アブディ司令官は、アラブ系部族の有力者およびデリゾールの他の代表者との会合を開き、教育から経済、治安に至る様々な以前からの苦情に対処すると約束した。「相互不信があり、過去には現地で間違いがあった」と彼は述べた。
クルド系のクルド人民防衛隊(YPG)を主体とし、アラブ系の戦闘員も含むSDFはダーイシュとの戦いを先導してきた。SDFの支配地域はシリアの国土の約4分の1で、そこには貴重な油田も含まれている。
アブディ司令官は県を統治する文民評議会とデリゾール軍事評議会の両方を再編して、よりよく「デリゾールのすべての部族と構成要素を代表する」ものに変えると誓った。
司令官は次のように述べた。「我々はすべての批判に耳を傾け、それらを克服する…その結果、SDFはより強力な仕方で、すべての構成員とともに戻って来るだろう」