長い間埋もれていた悪夢が、イスラエルの極右政治の中枢に再び入り込んできた。この妄想は、何度非難され、論破され、外交的レトリックでごまかされても、色あせることはない。それは「移送」という古いビジョンであり、数十年来の暗い目的、つまりパレスチナ人を彼らの土地から強制的に追い出すという不毛な目的に対するレッテルである。かつてはフリンジ・イデオロギーだったものが、今ではベンヤミン・ネタニヤフ首相の急進的な連合政権によって、主流の政策となっている。

安全保障と国益を口実に、パレスチナの景観を民族的に改変し、人口動態を再編成するというものだ。しかし、住民を無国籍に追い込むことに安全などない。民衆を飢餓に陥れ、家を取り壊し、自分たちの土地に存在する権利を否定することは、正当なことではない。

ガザでは、この教義が政策として武器化されている。ミサイル攻撃を受け、地域が壊滅し、病院が負傷者や瀕死の患者であふれかえるたびに、このグロテスクなビジョンの輪郭がはっきりしてくる。イスラエルの指導者たちは「自発的な移住」を公然と口にし、同時にガザを居住不可能な場所にしている。これは政策ではなく、計画的な移住である。民族浄化に等しい。

その証拠は、国連の報告書や報道発表の中だけにあるわけではない。

ハニ・ハザイメ

人道的被害は甚大だ。アラブ連盟によれば、2023年10月以降、イスラエルによるガザでの軍事作戦による死者は52,500人以上、負傷者は118,000人を超えた。犠牲者の大半は女性と子どもだ。さらに数千人が瓦礫の下に埋もれたままである。病院は爆撃を受け、学校は消滅し、家では家族全員が全滅した。見分けがつかないほど黒焦げになった子どもたちの焼死体は、巻き添え被害ではない。パレスチナ人の存在を消耗品とみなす教義の物理的な残骸なのだ。

誰も無知を主張することはできない。その証拠は国連の報告書や報道発表の中だけにあるのではなく、世界の良心に焼き付けられた映像の中にある。生気のない双子の遺体を握りしめる母親。残骸の中から娘の亡骸を引きずり出し、泣き崩れる救急隊員。墓地が満杯のため、その場しのぎの安置所や野原に並べられた白骨化した遺体の列。

これは歴史的規模の人道的大惨事である。それにもかかわらず、世界で最も強力な国々はイスラエルの行動を庇い続けている。米国、EU、そしてその他の国々は、道義的な失敗だけでなく戦略的な失敗も犯し、今や公然と住民の恒久的な移住というアイデアをもてあそんでいる政権を後押ししている。

これは人道的大惨事である。それにもかかわらず、世界で最も強力な国々はイスラエルの行動を庇い続けている。

ハニ・ハザイメ

イスラエルの極右閣僚は、パレスチナ人がエジプトやヨルダン、あるいはここ以外のどこかに吸収されるよう、出て行くことを求める「解決策」を口にする。それは、21世紀に蘇った植民地主義の論理である。これはガザへの攻撃というだけでなく、国際法、人間の尊厳、そして人々には祖国に対する権利があるという考え方そのものへの攻撃なのだ。

パレスチナの大義は、単なる政治的な問題ではない。平和に暮らす権利、恐怖を感じることなく子どもを育てる権利、頭上でジェット機の轟音を聞くことなく死者を弔う権利を否定された人々の問題なのだ。空爆が行われるたびに、2国家による解決という夢は消え去り、永続的な占領と苦しみという悪夢に取って代わられる。

国際社会は、ガザで起きていることは戦争ではなく、強制的な失踪キャンペーンだという現実に目を覚まさなければならない。これは、デジタル技術を駆使し、官僚的な冷徹さをもって実行される、別の名を借りた大量虐殺なのだ。そしてその背後には、イスラエルの入植者イデオロギーの暗部から蘇った政治的幻想がある。

今問われているのは、何が起きているのかに気づくかどうかではない。私たちが行動を起こすかどうかである。

なぜなら歴史は長い記憶を持っているからだ。歴史は、誰が正義のために立ち向かったか、そして誰が民族全体が奈落の底に突き落とされるのを黙って見ていたかを記憶しているのだから。

• ハニ・ハザイメ氏はアンマンを拠点とするシニア・エディターである。X: X: @hanihazaimeh