
テヘラン:2日未明、イラン南部でマグニチュード(M)6.1の地震があり、少なくとも5人が死亡したと国営メディアが伝えた。現地はその後も、最大でM6.3の地震に2度襲われた。
「地震で5人が亡くなった。これまでに12人が入院している」。イランのホルモズガーン州で非常事態対策の責任者を務めるメヘルダド・ハサンザデー氏は、国営テレビでそう語った。「救助作業が続いており、臨時の住まいとしてテントを提供している」
米国地質調査所(USGS)が配布した地図は、2022年7月2日にイランのバンダレレンゲの北東54kmで起きたM6.1の地震の場所を示している。(EPA)
国営通信社のIRNAは、本震の後にもM6.3とM6.1の揺れがあり、海岸に近いセイヨー・クボッシュ村に甚大な被害を与えたと報じている。余震は十数回以上あったという。
「犠牲者は全員最初の本震によるもので、避難がすでに済んでいたため次の2つの大地震では負傷者はいなかった」。バンダレレンゲのフォード・モラドザデー知事はIRNAにそう語っている。
イラン国内には大きな断層が走っており、近年、破壊的な地震をもたらしている。2003年にはケルマン州でM6.6の地震があり、3万1000人が死亡。バムの遺跡が崩壊した。
ロイター