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G20開催国としてのサウジアラビアの成功は長く記憶に残るだろう

急成長を続ける韓国を象徴するソウルの高層ビル群。 サウジアラビアへの韓国大使はサウジアラビアは「国際秩序における新たな枠組みを形作るのに重要な役割を果たせる国だと証明した」と語った。 (写真:Shutterstock)
急成長を続ける韓国を象徴するソウルの高層ビル群。 サウジアラビアへの韓国大使はサウジアラビアは「国際秩序における新たな枠組みを形作るのに重要な役割を果たせる国だと証明した」と語った。 (写真:Shutterstock)
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01 Nov 2020 02:11:53 GMT9
01 Nov 2020 02:11:53 GMT9

G20とは主要な先進国と新興国で行われる会議で、参加国は世界の総GDPの85%、世界の国際貿易の80%、地球の陸地面の半分に住む総人口の3分の2を占める。つまり、G20のリーダーたちによる決定は世界に多大なる影響を及ぼすということだ。

コロナウイルス(COVID-19)の世界での感染拡大と、世界中の人々とその生活に与えた前例のない影響は、世界全体を揺るがし、私たちがいかに逆境に共に立ち向かう準備ができていなかったかをはっきりと見せつけた。言うまでもなく、今年の最重要タスクはこのパンデミックに対処することだ。協調し、結束を固め、各国が力を合わせて現在の状況を乗り越える努力への呼び声はこれまでになく差し迫っている。

このような背景を踏まえ、今年の議長国は次の四つの議題に重点を置くことが求められる。透明性と公平性に基づいたワクチンと医療の分配、移動をどのように円滑に進めるか、COVID-19の影響から回復する過程において気候変動への対応と持続可能な開発に向けて環境に優しい経済へと移行していく方法、そして、公開市場と自由貿易の維持についてだ。もちろん、これらの議題は今年のテーマとなる「すべての人のための21世紀の機会の実現」を反映しつつ議論される必要がある。

さらに、G20はパンデミックにより健康面、経済面、社会的側面が複雑に絡み合う困難な状況に直面している後発開発途上国の最も弱い立場に置かれた人々への支援を行うことを決議すると私は考えている。

今年のG20サミット開催国がサウジアラビアであることは、いろいろな意味で非常に意義深い。最初に、サウジアラビアはアラブ唯一のG20参加国という地位を確立し、結果として他のアラブ諸国から多大なる希望と期待を寄せられている。それが財政的なことであれ、経済的なことであれ、社会的なことであれ、G20で様々な議題を扱う中でアラブ諸国の声が反映される機会となるだろう。

また、サウジアラビアは国際秩序における新たな枠組みを形作るのに重要な役割を果たす国として浮上してきた。今回の世界的な経済危機を乗り越える過程で、サウジアラビアが改めて国際協力体制のリーダーとなったことは大きな意味を持つ。

そして、サウジアラビアは政府、国民、社会を含め、全体としてこのような重要で大規模な国際会議を開催し、訪れる人々を暖かく歓迎し、最上級のもてなしをする準備がしっかりと整っている。特に、文化を広め観光を促進するためのインフラは、近年めざましい発展を遂げている。

そういった意味で、COVID-19のパンデミックのためにサミットを含む多くのG20関連のイベントがオンラインで開催されることになったのは残念だった。だが、今後、サウジアラビアがこのような分野で能力を発揮する機会は無限にあるに違いない。この前例のない状況の真っただ中でも素晴らしい結果を世界に見せてきたのだから。

韓国は2010年11月、議長国としてG20サミットをソウルで開催し、アジア初のG20開催国となった。それから20年後の今、サウジアラビアは「G20 2020」の議長国としての役割を立派に務めるだろうと韓国は心から断言できる。

G20の議論に積極的に参加してきた国として、また、サウジアラビアの真の友人として、韓国はサウジアラビアが議長国としてあらゆる面で成功を収めるために役立てればと願い、できるかぎりの協力をしてきた。特に両国のG20シェルパ同士の協議を重ねてきたことは、それぞれの国の経験と知恵を分かち合うための有益な時間であった。

このように共に努力してきたことは、将来的に両国の関係をさらに確かなものとし、多岐に渡る分野での協力の可能性を広げていくだろう。

また、ムハンマド・ビル・サルマーン皇太子主導のサウジアラビア「ビジョン2030」についても思うところをお伝えしておきたい。

「ビジョン2030」は国内の様々な分野における改革や変化の可能性を描いており、そこには女性の人権やデジタル化、医療、教育、労働、環境などが含まれる。

これらの改革はここ数年でも実施され、活力を生み出し、眠っていた可能性の実現へとつながっている。持続可能な開発と人々の社会的地位の向上の実現に向けた動きが進むにつれ、サウジアラビアが経済的、社会的にどんどん変化していく様子にはまさに刺激的で勇気づけられる。

「ビジョン2030」がふれている分野は、長年、G20の議題とされ、各国内および国際的なレベルでの意見を交わし合ってきた分野と緊密に重なっている。「ビジョン2030」の実現を目指すサウジアラビアの経験は、国としての力とより素晴らしい未来への確かな可能性を示しており、他のG20参加国のまさに指標となるのではないかと考えている。

この機会に、サウジアラビアがG20議長国としての務めを見事に果たしてきたことに敬意を表したい。

今年の初め、その時はまだ未知のウイルスが恐ろしいスピードで広まり、世界がパニックと混乱を感じていた時期、サウジアラビアは時間を一刻も無駄にせず、G20関連のイベントのバーチャルへの移行を迅速に進めた。

サルマン国王は3月26日という早い時期にすでに「Extraordinary G20 Virtual Leaders’ Summit」をバーチャルで開催し、世界的な医療危機への早急な対応のため80億ドルの提供をG20参加国に呼びかけ、率先して5億ドルを提供した。以来、サウジアラビアは約100回のG20閣僚会議や実務者会議及び8回のエンゲージメント・グループ会議をバーチャルで滞りなく開催してきた。

サウジアラビアは参加国間に団結心を養い、合意へと導く力だけでなく、進んだITシステムを活用する能力もはっきりと示して見せた。おかげで、これまでにないようなスムーズで細部まで注意の行き届いた完璧なバーチャル会議が実現したのだ。

G20議長国としてのサウジアラビアの働きは長く私たちの記憶に残るだろう。COVID-19の感染拡大という大きな危機に直面した大変な一年であったからというだけでなく、実務、内容ともに素晴らしい仕事をしたためだ。開催国としてのサウジアラビアの心のこもった多大なる努力と、これまでの過程における輝かしい貢献に、惜しみない称賛を送りたい。

  • Jo Byung Wookはサウジアラビアの韓国大使。
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