
ジェリコ:米国の仲介でイスラエルと国交正常化交渉を行っているサウジアラビアは26日、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区へ30年ぶりに代表団を派遣した。
パレスチナ自治区の非常駐大使であるナイエフ・アル・スダイリ氏率いるサウジアラビア代表団が、ヨルダンから陸路で到着したと、ジェリコ市のユスラ・スウェイティ市長代理が語った。
サウジアラビアの代表団がヨルダン川西岸地区を訪れるのは、画期的なオスロ合意が締結された1993以来初となる。
サウジアラビアの在ヨルダン大使であるスダイリ氏は先月、パレスチナ自治区の非常駐大使およびエルサレムの総領事に任命された。
ラマッラーのパレスチナ外務省によると、スダイリ氏はパレスチナの高級外交官、リヤド・アル・マリキ氏に迎えられる。
スダイリ氏はこの後、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長と会談する予定。
今回のスダイリ氏によるラマッラー訪問は、米政府がイスラエルとサウジアラビアの関係正常化に向けた交渉を仲介する最中に行われたもので、地域の状況を一変させる動きとみられている。
AFP