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KSreliefとUNDP、人道・開発危機に対処すべく共同行動を呼びかける

会議中のアブドゥラー・アル・ラビーアKSrelief統括責任者とアヒム・シュタイナーUNDP総裁(SPA)
会議中のアブドゥラー・アル・ラビーアKSrelief統括責任者とアヒム・シュタイナーUNDP総裁(SPA)
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27 Sep 2023 02:09:06 GMT9
27 Sep 2023 02:09:06 GMT9
  • 各団体は、イエメン、ソマリアといった世界的なプロジェクトの支援に尽力
  • 財政危機に対処するため、各国はさらなる経済的支援を行うべきと関係者

アラブニュース

リヤド:ニューヨークで開催された第78回国連総会の傍ら、サウジアラビアの援助機関KSreliefと国連開発計画(UNDP)はこのほど、「人道・開発・平和の連携(ネクサス):2030年に向けて理論から実践へ」と題するハイレベル円卓会議を開催。

アブダラ・アル・ダルダリUNDP総裁補兼アラブ局長の司会で行われた同会議には、アブドゥラー・アル・ラビーアKSrelief統括責任者、アヒム・シュタイナーUNDP総裁、ミリアナ・スポリアリッチ・エッゲー赤十字国際委員会(ICRC)総裁が参加した。

アル・ラビーア統括責任者は、KSreliefは世界中の苦しみを和らげ、持続可能な平和につながる復興と開発を着実に進めるために、人道支援を約束すると述べた。

また、これらの要素をすべて統合できれば、「危機の始まりに命を救うことが望め、さらに次の世代の生活も向上させることができる」とした。

KSreliefは、イエメンとソマリアでのプロジェクトを通じてUNDPとのパートナーシップを拡大し続けると加えた。

シュタイナー総裁は、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で構想されているように、世界の繁栄という約束を達成するために、人道支援、開発支援、平和構築支援の成果を結集することが、危機が長期化している国々を正しい方向に保つために不可欠であると述べた。

円卓会議の終わりに、KSreliefとUNDPは、増大する人道的緊急事態と開発危機に立ち向かうため、人道、開発、平和構築の各アクターを連携させる統合的アプローチを呼びかけた。

これに先立ち、アル・ラビーアKSrelief統括責任者は、マーティン・グリフィス国連事務次長(人道問題担当)兼緊急援助調整官との人道資金ギャップを埋めることに関するハイレベル会合に参加。

同セッションは国連総会の傍ら、サウジアラビア、スウェーデン、EUが主催し、数か国の代表や人道支援団体が参加した。

アル・ラビーア統括責任者は、援助国、援助団体、援助者の範囲を広げ、人道援助の連携と効果の底上げを図るために、人道支援活動は統合されなければならないと述べた。

同氏は、サウジアラビアが世界食糧計画(WFP)と協力して毎年「デーツの贈り物」キャンペーンを実施しており、その費用は1億3,600万ドルを超え、世界72か国に恩恵をもたらしていることに言及。

アル・ラビーア統括責任者は、KSreliefはワクチン、医療機器、医薬品、治療ユニットを提供することで、新型コロナウイルス感染症危機への世界的な対応を支援してきたと述べた。

アル・ラビーア統括責任者はまた、バングラデシュのシェイク・ハシナ・ワジド首相とのロヒンギャ危機に関するセッションにも出席した。

サウジアラビアはロヒンギャが平和で尊厳のある生活を送れるよう、ロヒンギャに対する国際社会の立場を断固として支持してきたと同氏は強調。これまでに同国は26万人のロヒンギャ難民を受け入れ、22億5,000万ドルをかけて医療、雇用、教育を提供してきたと述べた。

また、サウジアラビアは過去数年間、バングラデシュやその他の国々のロヒンギャ難民を、緊急救援・教育・シェルター・保健の43プロジェクトを通して1億8,600万ドルをかけて支援してきたと付け加えた。

さらに、KSreliefは2,600万ドルを超えるその他25プロジェクトを実施したと同氏は言う。

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