

リヤド:サウジアラビアがイエメンで実施している地雷除去プロジェクト「マサム」は、12月の第1週に、イランが支援する武装勢力フーシ派によって設置された733個の地雷を除去した。
サウジアラビアの支援機関KSreliefの監督の下、このプロジェクトの特別チームが、不発弾618個、対戦車地雷110個、対人地雷4個、爆発物1個を破壊した。
フーシ派によってイエメン全土に無差別に仕掛けられた爆発物は、子ども、女性、高齢者など、罪のない人々の命に重大な脅威をもたらした。
「マサム」プロジェクトは、サルマン国王の命令でサウジアラビアが実施している取り組みの1つで、イエメンの人々を支援し、同国の市民に人道支援が届くようルートの確保に当たっている。
地雷の除去作業が行われた場所は、マアリブ、アデン、ジュフ、シャブワ、タイズ、ホデイダ、ラヒジ、サヌア、アル・バイダ、アル・デール、サアダなど。
プロジェクトの統括責任者を務めるウサマ・アルゴサイビ氏によると、2018年の取り組み開始以来、合計で424,527個の地雷が除去されたという。
その内訳は、不発弾267,958個、対戦車地雷142,223個、簡易爆発物7,921個、対人地雷6,425個となっている。
このプロジェクトでは、地元の地雷除去技術者に対する訓練や、最新設備の提供なども実施。爆発物によって負傷したイエメン人のサポートも行っている。
イエメンで紛争が始まって以来、最大500万人が自宅からの避難を余儀なくされていると推定されており、その多くは地域に設置された地雷が原因となっている。
マサムのチームは、地雷の除去が緊急を要する人道的優先事項であるとして、その任務に当たっている。彼らは、民間人の安全な移動と人道物資やサービスの提供を円滑にするために、村、道路、学校などのエリアで除去作業を行っている。
6月、このプロジェクトは契約が1年間延長され、3329万ドルの予算が新たに割り当てられた。