
アイシャ・ファリード
ジッダ:サウジの人々は、バレンタインのお祝いを許可するファトワがツイッターに出回ったことを受けて、宗教警察不在の中、バレンタインデーと、その愛と平和のメッセージを祝った。
ギフトショップや花屋は、これまで花屋にバレンタインデーの営業を禁止し、違反がないか、王国の街中を監視していた宗教警察と揉めたり、没収されたりすることなく、店を開いた。これは、アラブニュースの数多くの記者がサウジの様々な都市の市場を訪れて確認したものだ。
メッカの勧善懲悪委員会元委員長のシャイフ・アフメド・カシム・アル・ガームディーは、アラブニュースの取材に対し、バレンタインデーを建国記念日や母の日と同じような社会的祝祭として是認した。
「これらは全て人類が共有する共通の社会的事柄であり、許可するのに宗教的な証拠の存在が求められる宗教的問題ではありません」と、彼は述べた。
愛を自然な感情と説明するこの聖職者は、バレンタインデーは「人類の良い側面」を祝うものだと語った。
アル・ガームディーは、愛を祝うことは、非ムスリムに限られるものではないと話した。「非ムスリム社会にとって関心のある我々が道徳的に扱う世俗的な事は多くあり、これらはその人気から、ムスリム社会でより一般的になってきました」と、彼は述べ、預言者の言葉を例として引用した。「預言者は非ムスリムからもたらされた多くの世俗的事柄を扱っている」。
彼は、この日に印を付けることは非ムスリムの模倣であるという見解を否定し、こう述べた:「平和的な非ムスリムをその特別な宗教的祝日に歓迎することですら、イスラムに矛盾する禁止行為に加わらない限り、許容されるのです」。
アル・ガームディーは、バレンタインデーのお祝いとプレゼント交換を許可するファトワに対する自身の支持を強調した。
2月13日にダール・アル・イフタ・アル・ミスリヤ(エジプトの宗教布告機関)のファトワ局長アフメド・マンドゥーハが発表したファトワは、次のように述べた:「お互いに愛を示しあう1日を割り当てても、悪いことはない」。
チュニジアの大ムフティーのオスマン・バティクも、バレンタインデーがキリスト教だけの伝統であるという主張を否定した。「人々の距離を縮めるものはどんなものでも、素晴らしく、望ましいものだ」と彼は述べ、ムスリムはイスラムの倫理から逸脱することなく祝うことができると付け加えた。
イスラミック・リサーチ・センター会員のモハメド・アル・シャハト・アル・ジュンディは、祝うことは「家族の絆の維持」に役立つと述べた。
アル・ガームディーは、今の宗教警察を「非常に有益で柔軟」だと説明した。