
アラブニュース
ロンドン:米国当局者によると、イランとの緊張が緩和したため、サウジアラビアにおける米国の迎撃パトリオットミサイル4部隊のうち2隊が中東の別の2隊とともに撤収された。
匿名の当局者が語ったところによると、サウジアラビアにおいてこの2部隊は、王国の油田保護に役立っていたが、サウジアラビアのパトリオット部隊に置き換えられる可能性が高い、とブルームバーグが伝えた。
撤収にもかかわらず、12基以上のパトリオットと、より高い高度での弾道ミサイル迎撃に使用される終末高高度防衛ミサイル(THAAD)1基がこの地域に残るだろう。
この地域の4部隊は3月に撤退する予定だったが、当月にイランの支援する民兵によるものとされるイラクのタージキャンプへの2回のロケット攻撃により遅延した。
米軍戦闘飛行隊のローテーションも発表され、この地域における12飛行部隊が正味2部隊減ったことを意味する、と当局者は付け加えた。
米国の配置変更についてブルームバーグが尋ねると、国防総省のスポークスマンは、米国の対応と能力は中東地域で「堅固」であり続け、米国は中東での防空強化に引き続き強化を目指すと付け加えた。
「国防総省は、必要に応じてイラン関連の不測の事態に対処するため、防空を含む堅固な現地機能を維持する。」と海軍司令官のショーン・ロバートソンは述べた。「我々はまた、これらの部隊を直ちに増強する能力を維持する。」
ドナルド・トランプ米大統領は、アラビア湾での米ドローン機の撃墜、およびイランとその代理によるものとされる王国でのサウジアラムコ施設への攻撃を受けて、当初この地域に追加部隊を配備した。
この部隊強化は、9月にサウジアラビアへのパトリオットミサイル部隊、4つのレーダーシステム、および200人の軍隊が含まれ、王国の防空範囲を拡大するために行われた。
「さて、それについては語りたくはないのだが、我が国はいくつかのことをしている。」とパトリオット部隊撤収の決定について木曜日に尋ねられたときトランプ大統領は述べた。
「我が国は中東や他の地域で多くのことを行っている。世界中で軍事的に多くのことを行っているのだ。」
緊張緩和にもかかわらず、イランは脅威のままであるとマーク・エスパー米国防長官は述べた。
火曜日に国防総省にて記者団に対し、「イランが地域全域で悪質な行為を続けていると言っても過言ではない」と述べた。「イラン政府はテロリズムを輸出し続け、イラクへ、シリアに渡り、ありとあらゆるところへ、フーシ派によるこの悪質な行為を輸出し続けている。」