
ラワン・ラドワン
ジッダ:サウジアラビア保健省の「937コールセンター」は、同国の医療相談の分野で大きな成果を収めている。
9月だけで、同国の3000人以上の電話オペレーターが195万5944件の問い合わせに対応。「937コールセンター」は59万7228件の医療上の助言を提供し、47万6835件の医療相談を受け付けた。
保健省の担当者によると、同センターは41万849件のプライマリーヘルスケア施設への予約を行い、13万6691件の報告を受け付け、26万9815件の新型コロナウイルス関連の問い合わせに対応した。
同センターへの電話相談は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出禁止措置が取られていた期間、感染が疑われる事例や病院を受診するにあたっての相談が相次いだため、ピークに達した。
5歳の双子の男の子の母親であるハナディ・アブドゥルハディさんは9月上旬に同センターに問い合わせを行った。「息子の1人が喉に感染したのですが、発熱があり、他の症状は後であらわれたので、どう判断していいかわかりませんでした」とアブドゥルハディさんはARAB NEWSに語った。
「息子たちについての不安から、私たちは外出を控えていましたが、緊急入院すべきかどうか判断するために、私はセンターに電話して、正確に症状を伝えました」
電話オペレーターのガイダンスに沿って、アブドゥルハディさんは息子の喉を確認し、状態を伝えることができた。「1日目と2日目には息子の喉に炎症はありませんでしたが、私は毎日、センターに電話して息子を病院に連れて行くべきか確認しました」とアブドゥルハディさんはいう。
3日目に、熱が下がり、炎症があらわれたので、アブドゥルハディさんは息子を病院に連れていくことができた。
問い合わせは、ツイッター、メール、HP上のインスタントメッセージを通じて、保健省に直接行うことも可能だ。また、同省は聴覚に障害のある人向けに、WhatsApp(番号:920005937) のチャットボットでもサービスを提供している。