
ラワン・ラドワン
ジェッダ:乳がん検診の重要性について認識を高めるために、サウジアラビアの公共スペースでピンク色があちこちに姿を現している。
ショッピングモール、路上、広告用掲示板で、このアウトリーチ活動を支持して、たくさんのキャンペーンが今月進行中だ。
パンフレットが配布されていて、動画やインタラクティブな画像が展示され、ハイキングやサイクリングのような資金調達活動があり、医学生が人々の知識を深める取り組みの一環として、買い物客や通行人に話し掛けている。
ジェッダでは、この都市のウォーターフロントに、アマトゥラ・バハジク氏が代表を務める太極拳のクラスがあり、ブリスランナーズ・アンド・ボルツの女性メンバーが参加していた。もう1つのイベントは、男女混合グループのジェッダ・サイクリストが企画したサイクリングだった。
王国中のたくさんの主要都市でも、ポップアップキャンペーンが行われており、乳がん、乳がんの発見、早期発見時の生存率に関して、専門医が喜んで質問に答え、正確な知識や情報を広めようと積極的な役割を果たしている。
ザーラ乳がん協会は、この病気に関する認識を高めるために尽力するサウジアラビアの主要組織の1つだ。同協会はがん患者とがんからの生還者を支援し、地域社会内で乳がんについて率直に話し合えるように努めてきており、乳がん検診月間となっている10月の間こそ、改めて注意を促している。
「(このパンデミックによる)状況を考慮して、私たちは先ず、早期発見の重要性について認識を高める取り組みに集中しました」と、同協会の代表者はアラブニュースに語った。
「広告用掲示板と映像は、サウジアラビア中の都市に広がって、溢れていますが、私たちはまだ毎年認識を高めて、早期発見は命を救う、というメッセージを送るキャンペーンに主眼を置き続けています」
サウジアラビアの保健省によると、患者の55パーセントが末期に発見されるという。このように末期段階になってから、乳がんが発見される主な理由は、症状がないので、乳がんではないと思い込む女性たちがいることだ。