
アラブニュース
ドバイ: サウジアラビアのサルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子はコロナ陽性が示されたアルジェリア大統領に書簡を送ったと、国営通信社SPAが伝えた。
王室の二人はアブデルマジド・テブン大統領がドイツで入院した後書簡を送り、早い回復を祈った。
テブン大統領は検査を受けた後安定した容態にあると、側近のコロナ感染の疑いが報告された2日後の29日に当局者らが発表した。
74歳の大統領は28日、アルジェリアの病院からドイツに搬送された。
大統領事務所の代表らは「医師団は検査結果は安心できるものだと述べた」と語った。
またテブン大統領は「適切な治療を受け始めたばかり」であるとし、詳細は公表しなかった。
テブン大統領は大統領府および政府の高官ら複数名がコロナウイルスに感染したという報告を受けたのち「自主的に」5日間の自己隔離に入ったと、当局者は25日に述べた。
ヘビースモーカーのテブン大統領は27日にアルジェリア首都の軍病院の「特別治療室」に入院した。
この入院は11月1日に開催される憲法改正に関する国民投票に先立つもの。政府はこの国民投票により抗議運動が収束することを期待している。投票はテブン大統領肝煎りの取り組みとして行われる。
アルジェリアではこの数週間、新型コロナウイルス感染の増加が見られている。
人口4400万人の同国ではこれまで1,949人の死者を含む57,300人以上の感染者が報告された。
(通信社経由)