
アシール・バシュラヒール
ジッダ:中国シノバック社のコロナウィルスワクチンが第3相治験に合格し、サウジ人患者へ投与される予定だ。ただし、サウジ食品薬品局の承認を受けるまでは保留される。
キングアブドラ国際医学研究センター(KAIMRC)は中国のシノバック・バイオテック社と、約7,000人の医療従事者に配布するためのCOVID-19用ワクチンを受け取る契約に署名した。
このワクチンは、国家警備隊キングアブドラセンターで第3相治験に合格した。
「これまでワクチンを試した人たちに合併症やアレルギー反応は出ていない。発熱や軽い頭痛程度は見られたが、あらゆるウィルスのワクチン接種時に普通に見られる症状である」と、リヤドにある地域研究所の生体分子・細胞遺伝学部門責任者アレフ・アルアムリは述べた。
KAIMRCのワクチン部門は、世界保健機関、CEPI、およびNIBSCによる国際同盟の一環として数種類のワクチンを試験・評価するために選ばれた、世界中の10の機関のうちの1つだった。
一方でサウジアラビアは金曜、COVID-19に関連する新たな死者20人を報告し、死亡者数は5,383人に増加した。王国内では新たに398人の感染が報告されており、この病気にかかった人の数は346,880人になった。治療中の人数は8,088人で、そのうち766人が重症となっている。
保健省によれば、新たに記録された感染者のうち53人がリヤド、32人がメッカ、37人がジッダで報告された。同省は新たに404人の患者がウィルス感染から回復したことも発表しており、これで王国内の回復者数は合計333,409人となった。
前日に実施されたPCR検査の数は56,255件で、検査数の合計は800万件以上に上る。