
Lama Alhamawi
リヤド:アメリカの一流大学の一つにある米サウジ両国のプログラムが女性の指導者達を支援してきた、と共同設立者がアラブニュースに語った。
Qiyadat・グローバル・ジョージタウンプログラムは中東、北アフリカ、G20参加国の女性に戦略的なリーダーシップの基礎を教えるべく11月に開始された。
同プログラムはジョージタウン大学のマクドノウビジネス・スクールによりリモートで指導されており、サウジアラビアのQiyadat・グローバル・プログラムとの共同である。
開始以降は約1,300人の出願者と200人以上の卒業者が存在する。
「私たちは女性達を集めてその肌の色や種族、言語、地理的な位置に関係なく共に考えてもらっています。これをバーチャルで配信できて嬉しいですが、文字通り全大陸の女性達からの参加が見られるのが素晴らしいです、」と創立者でQiyadat・グローバル・ジョージタウンの代表理事であるNouf Abdullah Al-Rakan氏がアラブニュースに伝えた。
プログラムでは女性に戦略的なリーダーシップの基礎と、それが政府、個人。非営利であろうと関係なく、異なる部門においてチームをいかに指導するかを教える。
この30時間のプログラムでは職場の女性指導者達の知識を強化し、実践的かつ戦略的な課題を通して導く意図がある。
プログラムではサウジアラビアだけでなく、中東やG20参加国を含む女性の指導技術改善を目的としている。
「私たちはその世界的な構想を創り出しているのです。女性達の考え方や世界中からくる様々な経歴を交えることが本当に内容を豊かにしてくれます。」
医者、教師、エンジニア等を含む幅広い職業の人々が入学した。
様々な職歴の融合が学習計画にいろいろな視点をもたらします、と参加者達は言った。
カナダのBMO Capital Marketsのグローバル・アンチ・マネーロンダリングリスクマネージメントで取締役を務める48歳のLida Preyma氏は、最近プログラムを受講した。
「あれだけ多様なグループの女性達を同級生として持てたことで、ディスカッションもその分面白くなりました、」とPreyma氏がアラブニュースに言った。
「私と同じ業界の女性も何人かいましたが、他の業界や国の女性が直面する同様の課題について話を聞くのは興味深かったです。私たちがどこに住んでいるか、またはどの道を選んだかに関係なく、それは全員が直面するという課題の普遍性を表します」
プログラムの多様性が女性達の人脈を繋ぎ、世界水準でお互いから学ぶことができるのです、と主催者は言った。
他のリーダーシップ訓練と比べてQiyadat・グローバル・ジョージタウンは何が差別化されているのか尋ねると、Al-Rakan氏はこう言った。「多様性と一体性です。このプログラムではとても多様でその多様性を受け入れます。世界中の異なる場所からの女性達が加わるよう努力しました」
このプログラムにはメキシコ、米国、フランス、スペイン、日本、そして中東も含む20か国以上の生徒たちが入学している。
プログラムは6時間の集中セッションからなる5日間で構成されている。個人のリーダーシップ技術の強化、組織的変化の指導、意思決定の改善、そして業績を目的とした指導に注目する4つの主なリーダーシップの原理を振り返る。
チーム構築訓練やロールプレイングを通じて、生徒たちが先生と参加できる対話式の学習法がある。
「ゲーミフィケーション」と呼ばれる模擬学習手法が、異なる職場環境内の実生活で直面するかもしれない状況を、入学した生徒たちに経験させてくれる。
Preyma氏は財務部門の業務で、授業の内容を実践できたと語った。
「いかに自身の意思決定を改善するか、そして共有の構想を作り出す事でより効果的に指導できる方法を学びました、」と彼女は言った。「同じように、思い通りの変化にむけて実行する方法を学びました。このパンデミックを通して見えたように、変わりゆく状況に取り組む為には必要不可欠な事です」
「今は自身のキャリアの次の段階を思い通りに舵取りできる基礎技術を、一通り持てているように感じます」
このプログラムは全て奨学金に基づいており、民間部門から資金供給されている。
「アイデアはリーダーシップ・プログラムを行うことでしたが、同時にサウジアラビアが実際に行っている事への賞賛を、世界中の女性達と共に共有する機会を提供することでした、なのでこれはサウジアラビアが率いている構想なのです。100%サウジアラビアが支援しており、サウジアラビアの民間部門によって資金提供されています、」とAl-Rakan氏が言った。
訓練セッションは米国時間の午前6時、日本ではほぼ真夜中にあたるサウジアラビアの日中に始まる。時差に関わらず平等に訓練参加への機会とアクセスが確保できるよう、Al-Rakan氏のチームは長時間働き続けて日中・夜間のサービス提供を行っている。最高水準の包括性が確保できるよう、彼女のチームはカリキュラム全体が全てアラビア語と英語に翻訳されている「完全アラブ化群」を作り出した。
「英語上級者の女性に向けてだけではなく、実際に対象としているのは英語力が僅か、もしくは全く無い人々に向けてだというのを私たち確かにしたかったのです、」とAl-Rakan氏が言った。プログラムに「全員が含まれる」よう、チームは昼夜問わず働いている。
女性の指導者コミュニティを支援するため、このプログラムは近い将来更なる地域への拡大が計画されている。
Al-Rakan氏はプログラムの次の段階を2021年の終わりまでに開始できればと望んでいる。バーチャルリアリティと対面でのセッションを組み合わせる事、そして4月に王国で卒業式を開催することもだ。