• スポーツ大臣「現在の我々のプログラムは、多様性と受容がすべてだ」

Ali Khaled 

ドバイ：週を追うごとに、より多くのサウジアラビア女性たちがスポーツの舞台で大躍進を遂げている。

女性たちの進歩は当初ゆっくりとしていたが、今は大きなうねりとなっている。

女性がスタジアム内でサッカーを観戦することが許可されたのは2017年に入ってからだった。しかし、昨年11月には24チームによる女子サッカーリーグが発足し、チャレンジ・リヤドが優勝した。

サウジアラビア初の女性審判員シャム・アル・ガンディ氏は出世の階段を登っている。サウジアラビアのフェンシング選手や障害飛越競技の女性選手も、これまで男性だけが参加していたレベルの競技に参加するようになっている。ボクシングではサウジアラビア女性がリングに上がり始めている。モータースポーツではラリードライバーのダニア・アキール選手などが限界に挑戦している。そしてつい先週、ディルイーヤで開催されたフォーミュラEの開幕戦では、サウジアラビア初のモータースポーツ女性ドライバー、リーマ・ジュファリ選手がBRDCイギリス・フォーミュラ3選手権でダグラスモータースポーツと契約したことを発表した。

これらの変化は決して表面的なものや他に類のないものではなく、サウジアラビアの次世代女性アスリートのための扉を開くものだ。国際女性デーを祝う我々にとって草の根レベルで本当の進歩が行われていることは心強いことであり、この先数週間、数か月、数年の間に前に進むばかりだろう。

同様に重要なのは、サウジアラビアのスポーツ機関の最高レベルで起きていることだ。スポーツの連盟や役員会での女性代表はビジョン2030に沿って活発になり、スポーツにおける女性の地位に関する時代遅れの概念を徐々に払拭している。

サウジアラビアのスポーツ大臣アブドル・アジズ・トゥルキ・アル・ファイサル王子は最近アラブニュースのインタビューに答え、「スポーツや他の活動に参加するのが女性かどうかにかかわらず、どのような変化も一定の抵抗に直面するだろう。スポーツ省における現在の我々のプログラムは多様性と受容がすべてであり、すべてのプログラムにすべての人が参加するようにする必要があった。特定の事柄や、それがどのようにポジティブな方向に進化してきたのかに光を当てると、2015年には女性のナショナルチームは1つもなかったが、今日ではサウジアラビアの名前を冠して参加している23のナショナルチームがある」と述べている。

「2017年には32の連盟があった。そして現在64の連盟がある。そのうち38の連盟の中に女性スポーツを代表する女性理事がいる。スポーツを取り巻く環境の中で起こった多くの変化がある」とアブドル・アジズ王子は述べた。

同大臣はこれらの変化を経験してきた期間に注目し、これは社会的、文化的な目覚めと歩調を合わせなければならないと述べた。

「これらのことは過去には前代未聞だったが、今では実際に起こっており、選手やその家族の支持を受けている」とアブドル・アジズ王子は述べた。

「物事は変化しており、その方向は前を向いている。我々は、適切な段階を踏んで将来に向けてこれを持続可能なものにするために、適切な機運を伴い正しい方法で変化していく必要がある。今日やったことを2～3年後に後悔するようなことはしたくない」