



アラブニュース
ロンドン:サン・フェルナンドにあるナバンティアの造船所で、サウジアラビア海軍(RSNF)は国王陛下の船、ハイルをスペインの海に進水させた、とサウジ国防大臣が3月31日に述べた。
進水したこの船は、スペインの国営企業、ナバンティアがRSNFのために、サラワットプロジェクトの一環としてつくることになっている5隻のアバンテ2200コルベットのうちの3隻目だ。
アバンテ2200コルベットは上空・海上・海中の脅威はおろか、電子戦にも対処できる戦闘システムを備えており、「王国の海上での能力と利益を守り、高度な技術の軍事兵器も場所を特定できるので、RSNFはさらに軍事能力を増すことになります」と、国防省は述べた。
ナバンティアによる最初の船、ジュバイルは昨年の7月に進水し、2番目のディルイーヤは11月に進水した。この2隻も、2018年にまとめられた取り決めの一環だ。
RSNFの司令官、ファハド・ビン・アブドラ・アル・グフェリ中将は、サウジアラビア北部の都市にちなんで名付けられた国王陛下の船、ハイルの進水はサルマーン国王、王太子、国防副大臣の支援の賜物だと述べた。
アル・グフェリ中将は、サラワットプロジェクトが、RSNFの即応能力のレベルを高め、この地域での海上警備を強化し、王国の極めて重要な戦略的利益を守るために役立つと述べた。
サウジアラビア軍事産業(SAMI)のワリッド・アブカレドCEOは次のように述べた。「SAMI、サウジアラビア海軍、スペイン企業のナバンティアの戦略的なパートナーシップの中で、私たちはまたも歴史的な瞬間に立ち会えて光栄です。そして、サウジ海軍の艦艇にコルベットのハイルが追加されることは極めて重要だと確信していいます」
SAMIを通じた戦略的経済パートナーシップの構築に加えて、知識を国内に取り入れて、最新のテクノロジーを用いようとするパブリック・インベストメント・ファンドの取り組みが間違いないことを、この進水は実証しており、しかもSAMIはサウジビジョン2030に沿って、国内軍事調達支出の50パーセントが国内で調達できるようにサポートすることに尽力している、と同CEOは付け加えた。