
アラブニュース
リヤド: サウジアラビアは今年、COVID-19パンデミックからの経済回復を助けるため、約10億ドルの投資と融資でアフリカ諸国を支援すると、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が火曜に述べた。
このプロジェクトはサウジ開発基金(SFD)によって実施されると、ムハンマド皇太子はパリで行われた債務救済会議に対する6分間のテレビ演説で言及した。
「サウジアラビアはCOVAXを支援する国の1つであり、発展途上国へのワクチン輸出を支援する国の1つ」と、皇太子はCOVID-19予防接種への公平なアクセスを目指す世界的なイニシアチブに言及して述べた。
サウジの主催で開かれた昨年のG20サミットでアフリカ経済を支援するためのイニシアチブが立ち上げられ、SFDはアフリカ諸国に融資を提供した。
また皇太子は、王国の政府系ファンドである公共投資ファンド(PIF)がアフリカのエネルギー、鉱業、通信、食品、その他の分野に約40億ドルを投資しており、引き続きアフリカ大陸の他の分野で投資機会を模索すると述べた。
ムハンマド皇太子によれば、同国はアフリカ沿岸のテロと闘うための資金として、1億2,200万ドルを拠出したという。
「我々はこのサミットが、アフリカ諸国の債務に対する解決策を提示して終了することを目指している」と、皇太子は述べた。
そして、サウジアラビアはアフリカの45以上の国に融資や助成金を提供したと付け加えた。
サウジアラビアは貸し手国の1つとして、火曜にパリで開かれた会合に参加した。この会合は、パンデミックにより打撃を受けたアフリカ経済へ資金提供する方法を見つけ、同国の数十億ドルの債務の処理について話し合うことを目的に開かれた。
このサミットには、アフリカと欧州の約30人の国家元首と、IMFや世界銀行などの世界的金融機関の首脳が集まった。
「サウジアラビアは、アフリカ沿岸を再開発するための2億ユーロ相当のイニシアチブを発表した」と、ムハンマド王子は出席者に話した。
「パンデミックは低所得のアフリカ諸国に影響を与え、開発目標を達成するために必要な資金調達ギャップを広げた。この危機を乗り越えるため、国際的な取り組みに参加し続けることが重要である」と、皇太子は述べた。
皇太子によれば、王国は現在、南部アフリカ開発共同体のパートナー諸国、特に南アフリカと緊密に協力し、過激派と闘い安定性を高めるためにモザンビークの治安部隊の能力を強化しているという。
サルマン皇太子は、世界の炭素排出量の10%削減を目指す王国のグリーン中東イニシアチブに、多くのアフリカ諸国が携わるだろうと述べた。
会議の早い段階でIMF加盟諸国は、金融機関に対するスーダンの債務返済の遅れを解消し、少なくとも500億ドルの対外債務に関しより広範な救済を得て、最終的な障害を取り除くことで合意した。
スーダンの3番目に大きな債権者で、約46億ドルの債権を持つサウジアラビアは、失脚したオマル・アル・バシール前大統領の下での数十年にわたる制裁と孤立から抜け出そうとしている国を支援するため、債務に関する幅広い合意を強く推進すると述べた。
*通信社記事参照