
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアは新型コロナウイルスのワクチンを接種した人を対象に娯楽活動の再開を認める。木曜日に総合娯楽局(GEA)が発表した。
今回の発表は、国内で感染症の蔓延抑制のための各種制限が解除され始めている中、公衆衛生局 (Weqaya)が承認する手続きに従って行われた。
手続きには、娯楽イベントを開催する際にイベント主催者と参加者に求める予防措置の要件も含まれている。
対策の主軸は、環境・予防・ソーシャルディスタンス、報告と監視、注意喚起、実施の4つだ。
感染症の蔓延のため営業を停止していた娯楽施設は、共用空間の収容人数を定員の40%以下に制限することを条件に再開を許可される。
GEAによると、接種を済ませた人は接触確認アプリTawakkalnaを利用しながら娯楽活動を再開できるという。
当局は、ソーシャルディスタンス、マスクの着用、さまざまなイベント会場における消毒剤の提供などの予防措置を最大限に講じる必要があると述べた。
また、イベントのチケットは必ず枚数を制限してオンラインで販売し、各参加者の入場時間を厳密に設定しなければならない、と付け加えた。
報告と監視のため、主な入場口のそれぞれに体温測定、呼吸器症状の確認を行うチェックポイントを設けなければならない。熱がある、または呼吸器症状がある訪問者や客は入場禁止である。
GEAは、主催者に対し、イベントの従業員の中に高熱の者がいれば必ず報告し、勤務させないように促している。
当局はさらに、イベント関係者に対する注意喚起も重要だとしている。スタッフ、訪問者、娯楽施設にかかわる人々に感染症の症状と感染経路について教育し、少しでも症状があれば報告する必要性を周知させることが含まれる。また、教育用の資料を提供し、予防措置と手順を分かりやすく掲示するよう呼びかけた。
GEAは娯楽イベントの主催者に対し、全従業員に新型コロナウイルス感染症の安全衛生研修受講を義務付け、チェックポイントに立つスタッフに検温装置の使い方を教え、人込みができないように要件厳守の責任を負う監督者と訓練を受けた警備員を配備することを促した。
GEAは、主催者、参加者などイベントにかかわる全員が公衆衛生局の提示する手順に従うよう呼びかけた。そして、参加者と主催者の安全を確保するため、各イベントの計画と手順の見直しを最大限に支援していくと述べた。