• ワールドロボットサミットのロボットの競技会と展示会には、世界中から参加者が集まる。
• サウジチームの同サミットへの出場資格獲得は、サウジが「ワールドクラスのチームを有し、正しい道を歩んでいる」ことを示している。

アラブニュース・ジャパン

東京: ナヒド・シドキ氏はサウジアラビアのロボット工学と人工知能（AI）の能力の強化に意欲的に取り組んでおり、間もなく日本で開催されるワールドロボットサミットでサウジチームを率いる。

ワールドロボットサミット（WRS）のロボットの競技会と展示会には、世界中から参加者が集まる。同サミットは新型コロナウイルスの流行で延期されたが、「WRS2020」の名称のまま開催される。

「私がサウジに来た理由の1つは、ロボット工学センターおよびロボット工学研究拠点の設立を支援するためです」と、リヤドの研究製品開発社の最高技術責任者（CTO）であるシドキ氏は話す。

「私たちのドキュメンテーションおよびシステムのアーキテクチャは、サミットの他チームに比べて優れていると思います」。

WRS2020は、世界中から集まったチームが4つのカテゴリーで競うロボット競技会の「ワールドロボットチャレンジ（WRC）」と、最先端のロボットやロボット工学技術を展示し、ロボットの現在と未来の姿を伝える「ワールドロボットエキスポ（WRE）」の二部構成となっている。

WRCは愛知県の国際展示場で9月8日～12日に開催され、WREは福島県の福島ロボットテストフィールドで10月8日～10日に開催される予定だ。

研究製品開発社の最高執行責任者（COO）であるマシャル・アル・ハービ氏はアラブニュースに対し、史上初となるサウジチームの同サミットへの参加は、「サウジアラビアだけでなく、すべてのアラブおよびイスラム諸国にとって歴史的な偉業」だと述べた。

「サウジアラビアは今回のサミットで、サウジには優秀な人材がおり、政府が経済的支援を提供していることを明確に示すことになるでしょう」とアル・ハービ氏は語った。「チャレンジに立ち向かい、サクセスストーリーを歩んでいきます」。

またアル・ハービ氏は、サウジの進歩がロボット工学の分野に携わるサウジの若者たちを鼓舞することになると述べた。

「ワールドロボットサミット出場資格を得たことで、サウジアラビアは100カ国以上の他国を上回りました」とアル・ハービ氏は述べた。「私たちはサウジチームがワールドクラスのチームであり、正しい道を歩んでいることを示しました。サウジとアラブ諸国の若い世代を鼓舞したいと思います。私たちには情熱、卓越性を追求する姿勢、そして目標があることを伝えたいです」。

最近の新型コロナの感染拡大により、ワールドロボットサミットは無観客での開催となるが、ほとんどの会場イベントがライブ配信されるという。

サウジアラビアの国立技術開発商業化センターであるRPDイノベーションは、ものづくりカテゴリーの製品組立チャレンジに参加し、日本、デンマーク、中国、ドイツ、米国、英国およびタイのチームと競う。

ワールドロボットサミットは日本の経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）が主催する国際的なイベント。