
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアは水曜、米国の2001年9月11日の同時多発テロ攻撃に関連する機密文書開示の提案を歓迎すると述べた。
ワシントンのサウジ大使館による声明は、ジョー・バイデン大統領が米法務省に対し同時多発テロに関する連邦捜査局(FBI)の捜査文書の機密解除および開示を命じたことを受けて発表された。
大使館は、「20年前の恐ろしいあの日以来、サウジアラビアの首脳陣は常に米国の同時多発テロ捜査に関連する全文書の開示を呼び掛けてきました」と述べた。
Statement by the #Saudi Embassy on the Release of Classified 9/11 Documents. https://t.co/9jMeA3y5hB pic.twitter.com/NPtJh0iJno
— Saudi Embassy USA (@SaudiEmbassyUSA) September 8, 2021
「王国は9月11日の悲劇に関する透明性を求め主張してきました。9/11委員会およびいわゆる『28ページ』と呼ばれる文書の開示も含め、過去の捜査で明らかになっている通り、サウジ政府および関係者が事前にテロ攻撃について知っていた、あるいはその計画および実行にいかなる形でも関与していたことを示す証拠はこれまで一切出ていません」
「サウジアラビアが同時多発テロに共謀したといういかなる疑惑も、絶対的に誤っています」
サウジアラビアは声明で、同国の緊密な同盟国かつパートナー国と称する米国に対する攻撃を「断固として非難してきた」と述べた。
また、王国もアルカイダのイデオロギーおよび行動の「悪」に苦しんできたと述べた。
「我が国は同時多発テロの前から米国と同様、アルカイダの最大の標的にされてきました。そして米国と同様、あらゆる形のテロや過激主義に関連する人間、金、考え方に立ち向かう努力を怠らずにきました」と声明は述べた。
サウジアラビアは米国に欠かせない反テロのパートナー国であると、大使館は付け加えた。両国はこれまでイラクとシリアではダーイシュに、アラビア半島ではアルカイダに、イエメンではダーイシュに反撃を行ってきた。
この協力関係により過去20年間にわたりテロ計画を阻止し、世界に安全をもたらすことで何千人もの命が救われたと声明は述べた。
「サウジアラビアは、忘れられないあの日に大切な人を亡くした遺族の筆舌に尽くしがたい痛みとつらさを理解しています。(中略)『28ページ』のような、以前機密解除された同時多発テロ関連文書は、サウジアラビアがこのひどい犯罪に無関係だとする9/11委員会の発見を確認したに留まりました。このような誤った、悪意に満ちた主張が根強く残っているのは嘆かわしいことです」
文書の完全な機密解除により王国へのいわれなき疑念に「完全に終止符が打たれるだろう」と声明は述べた。