
アラブニュース
ジェッダ:サウジアラビアは25日、新型コロナウイルスの拡大防止のため導入した国外居住者の入国制限措置を、新たに6カ国からの入国について緩和すると発表した。
サウジアラビア内務省は、インドネシア、パキスタン、ブラジル、ベトナム、エジプト、インドの6カ国から到着するワクチン接種を完了している国外居住者に対し、入国前の各国外における14日間の隔離を必要としない、直接の入国を認める指令を出した。この措置は、12月1日の午前1時から開始される。
これら6カ国から到着した国外居住者には、サウジアラビア国外でのワクチン接種の状況にかかわらず、5日間の検疫期間が義務付けられる。
すべての手続きと措置は、サウジアラビアの保健当局が継続的に影響を見定めていく、と内務省は説明している。
同省はまた、サウジアラビアへの帰国を希望する国外居住者たちは、新型コロナに感染しないよう健康上のあらゆる措置を取らなければならないと付け加えた。
今年2月に導入された入国停止措置は、イギリス、南アフリカ、ブラジルで発見された変異株の影響で新型コロナの感染者が世界的に急増し、世界的に接種が進み始めていたワクチンの効果が低下することが懸念されたためであった。
入国停止の対象国は、日本、UAE、エジプト、レバノン、トルコ、米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、アイルランド、ポルトガル、スイス、スウェーデン、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカ、インド、インドネシア、パキスタンの20カ国であった。
外交官、医療スタッフ、およびその家族は例外とされた。
また、入国予定日の14日前以内に上記20カ国を経由した旅客にも停止措置は適用された。
サウジアラビアを発着する航空便が停止されたのは、世界保健機関(WHO)がコロナウイルスの発生を「パンデミック(世界的大流行)」だと宣言した2週間後の2020年3月14日が始まりであった。
空路、陸路、海路によるサウジアラビアへの入国は、今年の1月3日に再開されている。