
ファイサル・J・アッバス|編集長
プリシュティナ:コソボのアルビン・クルティ首相は、フーシ派のサウジアラビアに対する攻撃、そして最近ではアラブ首長国連邦の民間人に対する攻撃が続いていることを非難し、「こうした攻撃によって、フーシ派がテロリスト集団だということが明らかになった」という見解に同意した。
同首相は「これらの画像や攻撃に愕然とした。人間の尊厳、人権、社会やコミュニティの尊重とは無縁の、民間人に対する絶対的な暴力は、断じて容認できない。我々の役目は、このような暴力を非難し続けることだ」と述べた。
イランの支援を受けるフーシ派の民兵が意図的に民間人を標的にしたことを受け、「フーシ派をテロリスト集団に指定すべきだという考えに同意するか」と尋ねられたクルティ首相は、「同意する。民間人に対する攻撃はすべて、テロ行為だと考える」と述べた。
クルティ首相は、コソボの14回目の独立記念日という節目に、プリシュティナにある自身のオフィスでアラブニュースの独占インタビューに応じた。同首相は、テロ対策、情報共有、暴力的過激主義に対する思想的闘争などの分野でサウジアラビアと協働することに同意した。
「我々は良い協力関係にあると思うし、これからもそうしたいと願っている。というのも、暴力的過激主義、テロリズム、その他すべての暴力的原理主義との戦いにおいて、我々は同じ立場にいるからだ。」
クルティ首相は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が「ビジョン2030」の下で推進してきた近年の幅広い改革を強調し、「コソボとサウジアラビアの関係強化を目指す」と述べた。
「コソボだけでなく、バルカン半島やヨーロッパの人々も、サウジアラビアの改革と進歩についてもっと知るべきだ。」
「我々はサウジアラビアとの協力関係を強化したいと考えている。サウジアラビアは文化や歴史だけでなく、豊かな天然資源を有し、経済開発も進んでいる。」
同首相はサウジアラビアに対し、プリシュティナでコソボ政府が推進する改革や抜本的な反汚職対策の効果を強調し、コソボにもっと投資してほしいと呼びかけた。
「我々と政府は、共に汚職と戦っている。汚職は絶対に許されない」と彼は述べた。「我々はまた、経済発展にも貢献している。」
「例えば、昨年は(1年の)3分の2の期間において、その前年よりも輸出が増加している。予算収入も3分の1増加している。企業の売上高も増加したし、諸外国からの直接投資も50%以上増加した。このデータはコソボの進歩を示すものだ。そして、更に進歩するための最良の方法は、既に実現している進歩に投資することだ。」
クルティ首相は、サウジアラビアやその他の国の国際投資家の投資先として見込みのある部門をいくつか紹介し、「首相として、このような投資機会を促進する取り組みをおこないたい」と述べた。
同首相は「サウジアラビアとの貿易交流、そして健康、農業、エネルギーの各分野への投資を促進したいと考えている」と説明した。
「コソボの電力エネルギーの大部分は石炭火力発電でまかなわれているため、自然エネルギーへの投資も増やしたいと考えている。」
「情報通信技術や木材・金属加工などの分野は、サウジアラビアとの協働が可能だと考えており、首相として積極的に取り組んでいきたい。」