

タレック・アル・タカフィ
アシル:著名な鳥類学者によると、サウジアラビアの固有種であるアシルカササギが脅威にさらされている。
タイフ大学を拠点に活動し、アフリカおよびユーラシアにおける渡り性猛禽類の保護に関する覚書の科学諮問委員を務めるムハンマド・ショブラク氏は、「非常に少なくなり、絶滅の危機に瀕している鳥になった。誰も保全に乗り出さなければ、絶滅寸前になり、救うのは困難になるだろう」と述べた。
サウジアラビア南西部の丘陵地帯に生息するアシルカササギはカラス科に属している。学名はPica asirensisで、2003年に発表された遺伝子科学研究を経て別種に分類された。同研究では、このカササギが世界でこの地域にしか見られない、他の鳥類とは別の種であることが確認された。
ショブラク氏によると、サウジアラムコが国立野生生物センターと共同で資金提供した最新の研究では、人工衛星による追跡の結果、このカササギが高地に生息しており、他の鳥類とは異なり冬季にも低地に移動しないことが判明したという。
研究ではコンピュータープログラムを駆使して、この鳥が北はタイフから南はアバに至る歴史的な生息地内のどの地域を好んでいるかを見定め、種の存続に適した環境の8割が消滅し、残存する2割のほとんどはアシル州のタノマとアバの間の地域であることが判明した。個体数は大幅に減少しており、世界で最も希少な鳥の1つに数えられるようになった。
ショブラク氏によると、個体数の減少には、都市部の野放図な拡大とその鳥類生息地への影響、気候変動と、ビャクシンの木の枯死などその鳥類生息地への影響、自然または意図的な出火による生息地への影響など、いくつかの理由があるという。
ショブラク氏は、アシルカササギも他の鳥類同様、繁殖や栄養など種の存続を保証するための適切な環境が必要だと語った。
「サウジアラビア以外、世界のどこにも見られないこの鳥を救う責任は倍加した。サウジアラビアに限られているからこそ責任は大きく、私の知るかぎり、国立野生生物センターは、サウジアラビア王国の最も貴重で最も美しい地域の一つであるアシル地域の名を冠するこの種を保全する国家プロジェクトに取り組んでいる」と同氏は述べた。