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バイデン氏のチームは、サウジとの関係が失うには大きすぎることを理解した

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24 Jun 2022 01:06:59 GMT9
24 Jun 2022 01:06:59 GMT9
  • 米国はさまざまな面でサウジアラビアを必要としており、大統領がサウジアラビア政府をのけ者扱いしようとしたことはなかった、とエリーズ・ラボット氏は言う。
  • バイデン氏は共有の問題への対処について話し合うため、サウジアラビア国王および皇太子と会談予定:サウジアラビア大使館報道官

レイ・ハナニア

シカゴ:米国のジョー・バイデン大統領はサウジアラビアを「のけ者」として公に非難しながら、非公開で裏ルートの密使を送り、同盟関係にある両国の関係を修復しようとしていたと、有力なアナリストがアラブニュースに語った。

かつてはCNNの世界情勢担当特派員を務め、現在はポリティコ誌のコラムニストであるエリーズ・ラボット氏は、米国およびサウジアラビアの高官に、公式にも非公式にも情報筋を有しており、それが同誌において最近公開された記事に活かされている。

アラブニュースが製作し、US Arab Radioネットワークで毎週放送される『レイ・ハナニア・ショー』において同氏は次のように述べた。「率直に言いましょう。バイデン大統領が就任し、サウジアラビアをのけ者扱いにすることを政策とした時も、彼がサウジアラビアを本気でのけ者にしようとしたことはなかったと思います。しかし、駆け引きがある意味で障害となり、政策を進めようとしていましたが、駆け引きのために内密でした。しばらくして、サウジアラビアが関係修復を望みました。そのために同国は、米国が要請した多くのことをしたのです」

「しかし最終的に、ではやるのか、やらないのか、ということになりました。この1年ほどで一連の訪問が行われました。国家安全保障問題担当補佐官のジェイク・サリバン氏が訪れ、CIA長官のウィリアム・バーンズ氏が訪れました」

ラボット氏は、ホワイトハウスは、「関係には問題がある……より広い人権面においてである。しかし、安全保障、経済、地域内のいずれにおいても、サウジは貴重なパートナーであり、米国は関係をリセットする必要がある」と広く認識しているという。

ロシアのウクライナ侵攻や米国の燃料価格高騰といった、その他の問題が再調整を後押ししたと、ラボット氏は述べた。

「バイデン大統領が候補者として選挙遊説を行っていた時、確かにサウジアラビアをのけ者国家として扱い、代償を払わせると約束し、しばらくの間かなり冷遇していたようですが、時が経つにつれ、そして間違いなくウクライナでの戦争が大きな要因となり、米国はサウジアラビアとの関係を失うには大きすぎると考えるようになったようです。それに、ガソリン価格の値上がりもありました。ウクライナでの戦争もありました。米国が長年の堅実なパートナーの力を必要とする多くの事がありました。そのパートナーとは、75年におよぶ関係を持つサウジアラビアです」

「サウジアラビア、特にムハンマド・ビン・サルマン皇太子が疎外されたような状況だったため、ついには我慢の限界がきました。バイデン大統領は公の場でこう言っても、裏ではサウジアラビアに密使を送り、『ほら、我々は関係修復を望んでいる。前に進みたいのだ』と伝えようとしていたのです」

「そしてほとんど秘密裏に、この1年ほどにわたって裏ルート外交を進める中で、両者は多くの問題について進展を図りました」

米国内でガソリン価格に対する不満が高まる中、サウジアラビアの世界的価格への影響力が、ホワイトハウスの判断要因のひとつではあったが、決してそれだけが要因ではないと、ラボット氏は語る。「多くの人々は石油が理由だとみなしていますし、サウジアラビアは、最大のスイング・プロデューサー(価格の安定を図るために調整役を担う産油国)です」と同氏は述べた。

「米国は市場の安定化についてサウジアラビアに期待しています。誰もが車にガソリンを入れに行きますが、その価格は5ドル以上で、場所によっては7ドルなので、サウジアラビアに石油を増産してもらって苦境を和らげられないか、というのがまず考えることです」

「米国が石油生産に関する合意を済ませた状況で、サウジアラビアは結局もったいぶっているのだと思います。これが米国の経済に長期的に大きな影響を及ぼすとは思えません。専門家たちはそう言っています」

「例えば、レバノンのような地域で経済を安定させることや、イラクでの調停、イランへの働きかけなどが考えられます。そしてイスラエルとの国交正常化。それから、サウジアラビアは紅海に面していて、紅海の貿易路を維持するとともに、アフリカとの仲介も行っています」

「全世界に目を向けるなら、特にこの地域における最も大きな外交政策案件として、サウジアラビアの件は明白でありながら避けられてきた問題であり、サウジアラビアなしでは何もできないのです」

米国政府は多くの国々と、全ての問題に関して合意しないまま有用な関係を結んでいると、ラボット氏は述べ、国家を思い通りにすることはできないと理解することが米国にとって重要だとした。「UAEも、サウジアラビアも、バーレーンや湾岸諸国も君主制であり、民主主義国ではありませんが、もし人々に問えば、概して異議は多くないでしょう・・・サウジアラビアの人々にムハンマド・ビン・サルマン皇太子を支持するかと問うなら、また、もし選挙が実施されるなら、皇太子は楽々と勝利するでしょう。こういった指導者たちが完全でないとし、こちらの意向に沿わせようとする代わりに前に進む道を探すことです」

米国がサウジアラビアに期待することについて、ラボット氏は次のように述べた。「それは地域で米国が求めるリーダーシップを発揮することだと思います。また、ウクライナでの戦争に関して民主主義の味方をすることなど、多岐にわたります」

「目下のところ、ひとつの目標があり、それはプーチンを打ち負かすことです。そのためにサウジアラビアの助けが必要であり、助けとはつまり、石油市場においてプーチン大統領をつけあがらせるような動きをしないことであり・・・米国が望むように制裁を支援することはないにしても、プーチン大統領を助けるようなことは何もしないということです。そして、サウジアラビアがリーダーとなりたいなら、それは米国が同国に望んでいることでもあります」

このラジオ番組では、在米サウジアラビア大使館の報道官であるファハド・ナゼル 氏へのインタビューも取り上げており、同氏は一部の評論家の意見に反して、ワシントンではサウジアラビアの重大な役割と米国との関係の重要性が真に評価されていると述べた。来月に初の中東歴訪の中でサウジアラビアを訪れるというバイデン氏の決断がその証拠だとナゼル氏は述べている。

「対話は長い道のりになりますが、ワシントンでは、私の知る限り議会の指導者や政府の中でサウジアラビアが世界的に・・・国際エネルギー市場の安定化において非常に重要な役割を担っているという評価がなされています」と同氏は述べた。

「我々は安定をもたらし、イエメンの紛争などにおける政治的危機の解決を助ける上で、重要な役割を担っています・・・そして、ダーイシュ、アルカイダ、フーシ派、ヒズボラなどのような過激派の非国家主体を抑え込むことに関して長年にわたって主導的役割を担ってきました。そのため、王国が担うこの非常に建設的な役割が評価されているのだと考えています」

バイデン氏は訪問の際にサルマン国王と皇太子と個別に会談を行い、広範な問題について協議すると、ナゼル氏は請け合った。「両首脳は、サイバーセキュリティや気候変動の問題、環境への取り組みといった国際社会が直面する最新の課題を含む地域および世界の課題に対処するための、両国間の連携や共同の取り組みについて話し合う予定です」と同氏は述べている。

「また、王国は湾岸協力会議(GCC)加盟国とヨルダン、エジプト、イラクの首脳、そしてもちろんバイデン大統領も参加する首脳会談を開く予定です」

「世界で最も重要な戦略的同盟国」とのこういった話し合いにおいてもアラブ諸国は極めて重要な役割を担っていると、ナゼル氏は述べた。

 

レイ・ハナニア・ショーは、毎週水曜日午後5時(東部標準時)から、オハイオ州の一部を含むグレーター・デトロイトのWNZK AM 690ラジオと、バージニア州とメリーランド州の一部を含むワシントンDCのWDMV AM 700ラジオでライブ放送されている。また、番組は、毎週木曜日の午前7時にデトロイトのWNZK AM 690で、正午にシカゴのWNWI AM 1080で再放送されている。

ラジオ番組のポッドキャストはこちら: www.arabnews.com/RayRadioShow

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